那須町議会 > 2010-06-07 >
06月07日-02号

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  1. 那須町議会 2010-06-07
    06月07日-02号


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    平成22年  6月 定例会(第3回)          平成22年第3回那須町議会定例会議事日程(第2号)          平成22年6月7日(月曜日) 午前10時開議日程第1 一般質問      10番  荒 木 三 朗 君      15番  相 馬 道 雄 君      12番  広 川 辰 也 君      14番  武 田 繁 雄 君       9番  尾 台 一 成 君〇出席議員(16名)     1番  三 上 公 博 君       2番  斎 藤 剛 郎 君     3番  大 森 政 美 君       4番  大 場 宏 雄 君     5番  平 橋 文 子 君       6番  平 山 幸 宏 君     7番  白 井 正 則 君       8番  平 山 泰 紀 君     9番  尾 台 一 成 君      10番  荒 木 三 朗 君    11番  髙 久 一 郎 君      12番  広 川 辰 也 君    13番  深 沢 宏 美 君      14番  武 田 繁 雄 君    15番  相 馬 道 雄 君      16番  大 平 侚 作 君〇欠席議員(なし)                                           〇地方自治法第121条により説明のため出席した者の職氏名         町     長      高  久     勝  君         総 務 課 長      人  見  秀  実  君         税 務 課 長      西  田  恒  夫  君         企 画 財政課長      山  田  正  美  君         住 民 生活課長      塩  田     誠  君         保 健 福祉課長      阿  部  拓  志  君         農 業 委 員 会      中  川  好  雄  君         事 務 局 長 兼         農林振興 課 長         建 設 課 長      中  村  祐  治  君         観 光 商工課長      平  山  公  一  君         会 計 管理者兼      菅  野     操  君         会 計 課 長         上 下 水道課長      鍋  島  利  信  君         学 校 教育課長      大  島  一  人  君         生 涯 学習課長      益  子  一  郎  君                                           〇職務のため出席した事務局職員         事 務 局 長      大  島  恒  夫         書     記      山  田  雅  夫         書     記      中  島  亜  紀 △開議の宣告 ○議長(大平侚作君) おはようございます。ただいまの出席議員は16名で、定足数に達しております。 よって、本日の会議を開きます。                                (開議 午前10時00分) △議事日程の報告 ○議長(大平侚作君) 本日の議事日程は、配布議事日程のとおり運営していきたいと思いますので、ご承認の上、ご協力をお願いいたします。 △一般質問 ○議長(大平侚作君) 日程第1、一般質問を行います。 一般質問は、通告順に発言を許します。 通告1番、10番、荒木三朗君。          〔10番 荒木三朗君登壇〕 ◆10番(荒木三朗君) 皆さん、おはようございます。6月議会一般質問のトップとして、これから一般質問を行います。 まず初めに、この3月、町長選挙で当選を果たされた新しい那須町長、高久町長の就任を心からお祝い申し上げます。普天間問題あるいは首相の交代等、社会情勢、政治情勢が目まぐるしく変化する中で、時代を先読みし、新しい感覚を持って町政執行に当たられることを、大いに期待しているところであります。 また、今回から、新町長だからこそできた議会改革の一環として、一般質問の形式を完全一問一答方式にすることによって、町民の方にもわかりやすく議論ができることへの第一歩を進み始めたと考えるところであります。                                                                                                                                                                   私は、議会の改革をさらに推し進め、町民の皆様が納得できる議会になるよう努力していきたいと考えております。 それでは、まず最初の質問に入ります。協働のまちづくり推進事業を、今後どのように進めていくかであります。一昨年から協働の公共サービスというふれ込みで始まったまちづくり事業でありますが、そもそも行政サービス公共サービスの違いは何なのか、町民との協働まちづくりとは何なのか、当町のまちづくり委員会、協議会の理念と現状についてお伺いしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) それでは、ただいまの荒木議員の質問についてお答えを申し上げます。 お答えの前に、まず今回から導入いたしました一問一答方式、初めての経験ということでございます。議員の皆様方にも多少の戸惑いがあろうかと思いますが、答弁する私のほうも初めての経験でございますから、足りない部分等がございましたら、お許しをいただきたいというふうに思っております。 それでは、お答えをいたします。一昨年からまちづくり協議会、そしてまちづくり委員会制度というものを開始したわけでございまして、現在那須町を18の地域に分けまして、地域づくり委員会というものを活動していただいているわけですが、この中でまちづくり協議会というものは、このまちづくり委員会を支援し、協働のまちづくりというものを町に提言する重要な組織であるというふうに認識しております。それを、また充実させていく必要があるというふうに考えております。まちづくり推進事業における予算につきましても、各地域からの事業提案に対しこたえられるように、十分な措置をしてまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 荒木三朗君。 ◆10番(荒木三朗君) 協議会に上げられた委員会のテーマは、18団体中17項目。1つの事業を始めることに当たって、非常にすばらしい成果だと思いますが、公共サービスという観点から、文化伝承あるいは環境整備等主なテーマに偏っているということについての、特に疑問というのはないのでしょうか。 ○議長(大平侚作君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長山田正美君) テーマの偏りがあるのではないかというようなお話でありますが、今回の協働によるまちづくりというのは、各地域の中で地域の住民の皆様が集まった中で、それぞれその地域のいいところ、また悪いところ、その辺を抜き出しまして、その中で今取り組める内容というようなことでのテーマを設定してございます。今、いいところを、どうやって地域で外に発信していくかというところでの事業の取り組みが多かったものですから、今回、そういった部分でテーマが偏っているという形の理解もあるかと思いますが、あくまでも考え方としては、これから続くものであり、いろいろなテーマがこの後取り組みなされるかなというふうに考えております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 荒木三朗君。 ◆10番(荒木三朗君) これは、行政の一つの執行として事業が予算化されているわけですが、21年度に1,800万、事務費として130万、それから22年度に至っては800万、事務費等が110万、これは大体町民税の約1%に当たるような数字でございますが、この委員会の主導といいますか、最初の委員会ができたときのいろんなふれ込みといいますか、町民の方はだれでもどうぞということで集まった結果、委員会の規則によって、いろんな充て職等が入っていると。そういう中で、一般の町民が参加されたときに、私たち場違いだったねというようなことで、今の委員会の中では、そういう自主的に町民が参加されている内容にはなっていないというふうに、組織的にですね、思っているのですが、このような状況についてどのように考えていらっしゃいますか。 ○議長(大平侚作君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長山田正美君) 構成のメンバーといいますか、参加しているメンバーの中身にもよると思いますが、確かに立ち上げのときには、各地区の自治会長さん、また自治公民館長さん、福祉のほう、消防とかPTAとかいろいろな方を充て職的に集めたような形はございます。ただ、その事業が進む中で、それぞれ地域づくりに関心がある方がふえてきておりますので、あくまでも多くの方が参加できるような受け皿というのは、これからできてくるかと考えております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 荒木三朗君。 ◆10番(荒木三朗君) 予算についてお話ししましたが、当然今行政のほうで、事務等でかかっていると思います。職員の残業手当については、規則によって、職員の服務規程の定めるところによるということでありますが、大体委員会を行うのは夜なのです。これで、職員のいわゆる時間外手当というのは、どれぐらいこれまで費やしていますか。
    ○議長(大平侚作君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長山田正美君) 時間外の金額的なのは、今ちょっと手持ちにはないのですが、企画財政課のほうで事務局をやっている職員が、一番出ている部分が多いと思います。月にしますと、やはり時間外が20時間前後、少ないときでも10時間前後の負担は出てくるかと思います。また、日曜日の活動等もございますが、基本的に振りかえの休みの中でなるべく対応することで、時間外の予算の支出を極力抑えるような、そういう考え方で対応しております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 荒木三朗君。 ◆10番(荒木三朗君) 委員会の組織についてお伺いいたします。 委員会の組織で、議員が一応オブザーバーという形で最初立ち上げたときにありました。私は、そのオブザーバーの意義というものを若干投げかけた経緯があります。その後、私も各委員会すべてではないですけれども、伊王野、芦野、大谷とか、それから那須、湯元、室野井、いろんなところに一応参加させてもらって、内容を把握してきたつもりでございます。しかしながら、1回欠席すると、いつどこで何をやっているのかというのが、議員のほうに伝わってこないと。これがオブザーバーという役目なのか、非常に疑問を感じるわけです。 そこで、そういう組織上の問題として、議員が委員を兼ねているというようなこともございます。この件について、私は委員会の中では一人二役ということをおっしゃっているわけです。私からすれば、とてもそういう器用なことはまねできないわけですけれども、どちらかこれからの委員会について、委員会のメンバーとして、議員はこれからもオブザーバーという形をとるのか、この点についてお伺いしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長山田正美君) 議員さんの委員会でのかかわりであるかと思いますが、これからまだ検討する部分は多くあるかと思います。私は、議会活動での豊富な経験、またそういった見識等を委員会の中でぜひ生かしていただきまして、できましたら委員会の一メンバーとした形で、ご助言とかご指導をいただければよろしいかなというふうに考える部分もあります。 ただ、もちろん議員さんは公人でありますので、多忙であると思います。時間の都合のつく範囲での参加にはなるかと思いますが、あくまでも、今まではアドバイザーという形できましたが、ちょっと言葉が悪くて失礼ですが、来賓席にお願いしているような形ではなくて、やはり議員さんのいろいろな経験を委員会の中でご指導、ご助言いただける、そんな委員会のあり方のほうに、これからのやり方を検討していきたい、そのように考えております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 荒木三朗君。 ◆10番(荒木三朗君) 今回、議員で、一方では協力を要請されたという方もいらっしゃるし、中にはあなたは議員になったのだから、委員から外れてくださいというような2通りの見解があったように聞いております。この点についてどう解釈されるか。 ○議長(大平侚作君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長山田正美君) あくまでも今までのかかわり、まだスタートしたばかりの中で、特に議員さんとのかかわりというのが、手探りな部分もあったのかなという反省をしております。片方が入っているので、片方は外すとか、そういうことではなくて、あくまでも議員さんからはいろいろな面でアドバイス、また助言をいただくという、そういうやり方の中で情報が漏れていたり、情報が届いていないという意味です。委員会での情報がきちんと、アドバイザーであれば、アドバイザーの議員さんに対する情報の伝達が不足していたりとか、そういった部分が背景にあるのかなと思いますが、あくまでも先ほど答弁したように、これからは一緒になった中でお願いできるような、そんな方法を検討していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 荒木三朗君。 ◆10番(荒木三朗君) 議員が積極的に参加する、それも結構ですけれども、このまちづくり委員会、大田原でもこういう委員会があったそうです。その委員会というのは、町長の選挙の組織かとやゆする人がいたというふうに聞いております。ある委員会で、会長から町議に当選のあいさつをしたというような委員会があるというふうに聞いています。これは、まちづくり委員会の推進規則第16条に禁止事項というのがありまして、政治上の主義を推進しまたはこれに反対する活動というような項目がありますが、こういう事態を避けるためにも、私はオブザーバーということと、それから委員会、しっかりと考え方を異にしながら委員会を進めていくほうがいいのかと思います。 この行為について、町ともかかわっているわけですから、町が何らかの発言をとめられなかったのか、非常にこの委員会に対して組織的に、運営上においても疑問を感じているところであります。これについて、今後禁止事項についての考え方についてお伺いしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長山田正美君) 今、ご指摘のあったとおりだと思います。議員さんに参加をお願いする。先ほど、私もこれから一緒にということは申し上げましたが、あくまでも禁止事項、その委員会の中で選挙の例えばそういう活動にかかわるような発言とか、それから宗教とか、そういう勧誘とか、そういうものは本来の地域づくりの委員会の趣旨ではないと思います。そこは、今までのかかわりの中、町が、事務局または地区担当職員が参加をしている中で、そういった形が見られた部分があるとすれば、これは十分反省する点であり、またそういった形はなかったというふうに考えておりますが、そういう事実があれば、今後そういった部分がないような配慮というのは、十分これは行政としては注意すべき点だというふうに考えております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 荒木三朗君。 ◆10番(荒木三朗君) 公共サービスと、それから行政サービス、非常にあいまいな部分がありまして、権限が移譲されていないとか、それから行政サービスでもない。でも、深く突っ込めないというような、そういう中途半端な委員会だと思うのです。今回、この経緯を見守りながら、これまで既存のいろんな団体が活動しています。道路愛護会とか、それからNPO法人、それから各地域でまちおこしをしている団体があります。そういう団体と同じようなテーマがあったりするわけです。そういうのを考えますと、特別委員会というものをつくらなくても、各地域で盛り上がっている行事あるいは団体に支援していくほうが、継続性の面からもいい方向に進むのではないかというふうに思います。この点についてどう思いますか。 ○議長(大平侚作君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長山田正美君) 地域づくり委員会、今の協働のまちづくり3年目を迎えるわけですが、この取り組みは18地区の皆さんが、本当に町の中の皆さん一緒になって参加をしております。21年度の数字で見ますと1,685人、町の職員が371人加えますと、2,000人からの活動をしているというような状況がございます。これは、その地域の中でやっていくということで、まず手探りではありますが、地域の皆さんが主役でやっていくというやり方の中で、今取り組んでおりますので、もう少し今の形をとっていきたいというふうに考えております。 ただ、ご質問がありましたNPOとかいろいろな団体の件でありますが、地域の活性化に取り組むことが、基本的にこの事業の原点でありますので、意を同じくする団体の皆様からの提言、そういったものはもちろん受けるということは可能でありますし、一緒になってまちづくりに取り組む可能性はあると思います。その方法等につきましては、今後検討してくる部分はあるかと思います。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 荒木三朗君。 ◆10番(荒木三朗君) 那須の魅力として、自然、環境、いろんな形で改善といいますか、地域の活動がされています。那須町において、NPO法人が人口比で栃木県で一番多いのです。那須町で、今NPO法人が20団体あります。その中で景観といいますか、自然環境等に取り組む団体が約半分。そういう中で、NPO法人、特定非営利活動法人の事業について、定款の中に定める条項があります。その中で、まちづくりの推進を図る活動という事業を行う、主な事業として、そういうふうに定款の中に上げている団体も約半分あるのです。こういうところを積極的に活用するあるいはアドバイスしていく、そういうことが実際は本当にやりたい人がやると。そういう人がいろいろ参加していくというパターンのほうが、私は行政主導であるいは今の現状、充て職だけでやっていて、では自治会長がやめたらどうなるのかと。確かに、委員会としてはあるけれども、人がかわれば、また一から出直しというような事態にもなりかねないというふうに思います。 そういう中で、もう少し今の18、私としては非常に事業のテーマが、どっちかというと公民館活動あるいは自治会活動でやっているようなことを、結果的にはやっているということは、私はもう少し中身の濃い事業を提案してほしかったというのが率直な感想であります。そういう意味で、今後の地域づくり委員会あるいは地域づくり協議会の審査についても、もっと慎重にあるいは費用対効果の問題とか、それからいろんな要素があると思いますけれども、そういうのを勘案して、すべて承認するのではなしに、ある意味ではもっと枠を決めて、その中で対応していくというのも、一つの方法ではないかというふうに提案させていただきます。 それと、もう一点、委員会が何も目的もなしにスタートした。それぞれの地域で特徴のあるものを、ないものねだりよりもあるもの探しというような、そういう発想が多分あったと思いますけれども、そういうことは今後していく場合に、私としては今の委員会構成を一たん白紙に戻して、それをまず任意に団体にしてしまって、それで自発的に取り組むところは取り組んでいくというような形に転換していったほうがいいのではないかと思います。この時期については、新町長の判断によると思いますけれども、私としてはそのように考えております。 次に、町長のマニフェストに関する質問に入らせていただきます。今回、テーマとして私が挙げたのは、小学校の適正配置についての今後の体制をどう考えているかということで、質問書を出しました。この件について、まずお伺いしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) それでは、ただいまの荒木議員のご質問にお答えいたします。 小学校の適正配置の問題についてのご質問かというふうに思っております。小学校の適正配置につきましては、平成20年3月に那須町小中学校適正配置等検討委員会の提言がございました。これを受けまして、平成21年3月に計画を策定したところでございます。そして、同年7月から、各地域への説明会ということで説明を行ってきた経緯がございます。計画は、皆さん既にご存じのように、平成23年を第1段階の統廃合といたしまして、26年を最終年度とした計画でございました。 この中で小学校適正配置検討委員会の提言につきましては、基本的には尊重しなければならないならないものだというふうに思っております。しかし、適正配置計画につきましては、十分に地域との話し合いというものが行われ、地域の理解が得られたというふうには認識していないところでございます。学校は地域の核でもございますし、よりどころでもあります。学校の適正配置というものは、さらに学校の関係者、保護者及び地域住民の皆さんの意見をお聞きする必要があるというふうに考えておりまして、今後は十分に地域との話し合いを進めた上で、改めてこの問題については検討してまいりたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 荒木三朗君。 ◆10番(荒木三朗君) それでは、今回の大きな多分問題である小学校の適正配置についてですが、これは那須町に限らず全国各地で過疎化に伴い、あるいは少子化、それから高齢化社会の中で、どういうふうに小学校をしていくかというのは、那須町だけの問題ではないというふうには認識しております。しかし、特徴がある那須町として、今後小規模校の統廃合について持続していく、統廃合について分岐点といいますか、数量的なもの、学級とかそれから人数についてどのように考えていらっしゃいますか、ちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(大島一人君) ただいまの荒木議員さんの質問に対しましてお答え申し上げます。 現在の児童数等の今後の見込みについては、既に委員会等で説明いたしまして報告している点でございますが、現在、平成元年から20年までの20年間で申しますと、小学生では、27年までですが、約1,000名近くの減少が見込まれております。そのような人数の中で、今後やはり整備計画については、そういった人数等の推計を見ながら進めていく必要があるというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(大平侚作君) 荒木三朗君。 ◆10番(荒木三朗君) 社会情勢等ありますが、大きな問題は市町村合併の問題と、それから財政をいかに圧縮するかということで進められた案件というふうに言われています。しかしながら、義務教育においては、やはり教育の平等あるいは特に義務教育については、そういうことがあるわけですけれども、特に問題としなければならないのは、規模の問題と、それから通学の時間あるいは通学の距離、その辺についてのどういうふうに対応するかということでございます。まず、これは今後のいろいろ住民との検討課題だと思いますが、どういう形で通学の手段として考えているか、大まかに今の現時点での対応についてお伺いいたします。 ○議長(大平侚作君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(大島一人君) ただいまのご質問でございますが、現在22年度、今年度と23年度、先の2年間を考えまして、地区とより密な話し合い等の場を設けます。今まで説明会等の中で出てきた課題がたくさん浮き彫りにされております。そういうものを今後、今年度と来年度を目指しまして、地域と密にお話し合いをした中で、通学路の問題、特にスクールバス、安全、安心という観点からしまして、遠距離になるわけですので、そういう問題に関しましては、今後の地区との細かい詰めの中で解消していきたいというふうに考えております。 ○議長(大平侚作君) 荒木三朗君。 ◆10番(荒木三朗君) 町長の方針どおり、積極的に地域との懇談会を密にして、お互いに理解の得られるような形で進めていってほしいと思います。 それで、最初の提言書をまとめる段階での答申の中で、教職者の方が2学級以上という人が約9割、それから保護者の中では75%の人が2学級以上欲しいというような、そういう面がある一方で、学級の人数が16人から30人とする小学校の数は6から7校程度というような、そういう答申書を作成する中でのアンケートが出ているわけです。この件について、いわゆる人数が余り少な過ぎると切磋琢磨できないとか、スポーツができないとか、そういう問題がある半面、小規模には小規模なりのよさがあるというふうに思っています。 そういう中で、欧米の基準が、やはり今答申に出ているような数字になっているのです。そういうのも含めて、今後住民との対話の中で、今答弁があったようにいろんな選択肢があると思いますので、それを一つ一つつぶしながら、時間をかけて統廃合に取り組んでいってほしいというふうに思います。 最後に、提言書の巻末に、具体的な実施に当たっては、保護者、地域の理解を得ながら慎重に進められることを望む。那須の子供たちが那須町の学校、ふるさとを忘れず、ふるさとを大切にする大人になり、将来も那須町に住みたくなるような学校教育が実践されることを望むとあります。どのような姿になるかわかりませんが、提言に沿った形で進めていってほしいと願っております。 次に、町道整備についてであります。町道の今那須街道から、17号から高原保育園に入る道路なのですが、車のすれ違いもできないような狭隘な道路でありまして、特に湯川の両端は急なカーブで、交通事故の心配もしているところであります。今後、高原保育園の整備拡張、統合による通園の園児が80人以上となって、送り迎えの車等多くなります。こういう道路の整備、拡張について必要と思いますが、現状を見られたと思いますが、どのようにお考えかお伺いいたします。 ○議長(大平侚作君) 建設課長。 ◎建設課長(中村祐治君) 答弁申し上げる前に1点ほど確認したいのですが、荒木議員から出ている通告3番、町道整備の課題、①の町道整備、さらには②の湯川周辺のガードレールもあわせてのご質問でよろしいのでしょうか。 ○議長(大平侚作君) 荒木三朗君。 ◆10番(荒木三朗君) はい、いいです。 ○議長(大平侚作君) 建設課長。 ◎建設課長(中村祐治君) それでは、あわせましてご答弁を申し上げたいと思います。 まず、1点目の町道470号、那須高原5号線の町道改良整備につきまして、まずお答えを申し上げたいと思います。ご質問の路線は、道路ネットワーク構想におきまして、県道17号、主要地方道那須高原線と、県道266号、一般県道中塩原―板室―那須線の一軒茶屋交差点における渋滞緩和を担う代替え路線として位置づけされており、さらに高原保育園の園児通園の安全対策上の観点からも、その整備の必要性は十分認識をしております。 つきましては、今後予算づけを行い、狭隘、屈曲箇所の局部改良等を早期に対応したいと考えているところでございます。それ以外の箇所につきましては、次期道路整備5カ年計画の策定において十分検討し、意に添えるように努力したいと考えております。 次に、湯川周辺のガードレール腐食等対応につきましてお答えを申し上げたいと思います。道路及び交通安全施設のガードレール等につきましては、現在委託業者等により、月2回定期的に安全確認パトロールなどを実施しており、必要に応じまして損傷路面等の補修を行い、通行上の安全、安心の確保を図っているところでございます。つきましては、議員ご質問の箇所を含めまして、補修等の必要性が生じた場合には、早期に適正な対応をしてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 荒木三朗君。 ◆10番(荒木三朗君) 町道については、いろいろ利益誘導というような発想でされないこともありますが、今後町道の整備につきましては、できたら私は情報開示して、緊急性の高い道路あるいは危険な道路とか、そういうところを優先的に改良工事をしてほしいというふうに思っています。そういう中で、その優先順位についても、ぜひ一般にも公開できるような形ですれば、納得できるのではないかというふうに思います。その時点での優先順位でやって、当然緊急に整備しなければいかぬというような道路もあると思いますが、道路の情報開示についてお伺いいたします。 ○議長(大平侚作君) 建設課長。 ◎建設課長(中村祐治君) まず、町道整備の基本的な考え方をご説明申し上げますと、当然第6次那須町の振興計画に基づきまして、さらには道路の整備の指針でございます那須町道路ネットワーク構想、そして現在那須町の道路整備5カ年計画、これが本年度で終了します。つきましては、23年度以降5カ年の道路整備計画を、今後策定してまいりたいと思います。基本的な考え方としましては、地域の振興、開発及び住民の生活道路としての必要性の観点から格づけを行いまして、重要度の高い路線から計画的に現在整備しているところでございます。つきましては、今後の5カ年計画策定に当たりましても、その評価基準を設定しまして、計画を策定したいと考えております。 また、情報公開につきましては、現時点ではご意見として承っておきたいと思います。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 荒木三朗君。 ◆10番(荒木三朗君) そういうことで、できるだけ町民が納得するような進め方をしていってほしいというふうに思います。 また、この件、今の道路の件についてもう一点補足しますと、一軒茶屋の交差点の渋滞解消にも、十分役立つ道路というふうに私は認識しております。下村養魚場が整備されるという状況の中で、いっとき17号に抜ける道路を検討されたと聞いております。そういう中で、園児が、高原保育園が整備されて当然車も多くなる。危険性も伴いますけれども、ぜひ一軒茶屋の渋滞緩和の一翼を担うバイパス道路としても、十分機能させる必要があるというふうに認識しております。早期実現を期待しているところでございます。 次に、友愛の森の管理運営についてでございます。通告としては、工芸館の問題から上げていますが、総合的に若干質問をしたいというふうに思います。友愛の森の管理運営については、那須未来株式会社というのができました。また、友愛の森の施設あるいは全体的な一元化というのは、過去においても問題となったところであると思います。しかしながら、今いろんなハード面、ソフト面も含めて、それぞれ別々にやっているというような状況でありますが、友愛の森は那須の情報発信地としては、非常に有効な場所でございます。その中で、本当にお任せ経営でいいのか。また、関与は町として何をどのようにしたいと考えているか、まずお伺いしたいというふうに思います。 ○議長(大平侚作君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(平山公一君) 友愛の森の管理運営につきましてでありますけれども、道の駅那須高原友愛の森の全体の管理運営につきましては、那須未来株式会社を委託をしているというところでございますけれども、その中には昭和63年当時から活動している団体、あるいは今回の整備によりまして完成して、そして施設で活動している団体など多様でありまして、その設立目的等もさまざまでございます。こちらの現在那須未来株式会社が中心となりまして、那須の玄関口として友愛の森の施設全体の活性化を図るために、友愛の森運営活性化連絡会等を開催いたしまして、施設間の連絡、そして協力について話し合いを進めていると、そういう状況でございます。 今後、さらに友愛の森管理運営の一元化に向けました調整につきまして、町も一緒になって図ってまいりたいと、そのように考えているところでございます。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 荒木三朗君。 ◆10番(荒木三朗君) 那須未来がそういう面で、株式会社ですから、機能することを期待しているわけですが、工芸館においては、今運営が工芸振興会というところでされているのです。その中で、これから一元化するために、すべてとは言いませんが、やはりマーケティングの問題と人員の管理の面でかかわっていくほうが、よりすぐれた経済効果を生むのではないかというふうに思っております。 そこで、工芸館のいろんな規則があるわけですけれども、人件費というのが毎月の売り上げに応じて負担するというふうな、そういうような非常に労務管理上、本当にこれでいいのかなというふうに私は思います。最低賃金制度の問題とか、それから雇用が不安定というような中で、放置していいのかというふうに思いますが、この点についてお考えをお聞きいたします。 ○議長(大平侚作君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(平山公一君) 友愛の森の工芸館につきましては、那須町の地場産品等の販売を通じまして、産業や文化振興を図るというために、昭和63年に整備をしたものでございます。運営については、那須町工芸振興会というところにお願いをしているところでありますけれども、工芸振興会につきましては、友愛の森の工芸館の建設と同時に、町内の工芸作家などにより設立をいたしましたが、民間団体でございます。現在は木工部門など、5部門30名の会員によりまして活動をしているという状況でございます。 工芸館の先ほどの人件費の負担についてということなのですが、工芸館の中で働いている方の給与関係については、工芸振興会のほうで雇った方について支払いをしていると、そんな状況でございまして、売り上げが減ってしまったから、人件費が急減するという形のそのようなシステムになっているというふうには、ちょっと理解はしてはいないところでありますけれども、さらに工芸振興会の方ともよく連絡、調整をしていきたいというふうには考えております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 荒木三朗君。 ◆10番(荒木三朗君) 雇用の関係も大事ですので、その辺は少し、先ほどネットワークですか、連絡会議という形であると思いますので、いろんな問題点を抽出しながら解決をしていってほしいというふうに思います。 その後、友愛の森の一元化構想についてのことなのですが、今友愛の森の施設使用料について、非常に町に対して貸付収入で売り上げを出している場合と、売り上げによる使用料という形で取っているのといろいろあるのですけれども、この辺の統一の考えはないのですか。 ○議長(大平侚作君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(平山公一君) 友愛の森の各施設の使用料と町に対する納付の関係でございますが、基本的には各施設の建築費の2%というのを基準に納入をしていただいているところでございます。ただ、工芸館につきましては、工芸振興会さんのほうの売り上げの額の10%というような形で、工芸館についてだけ若干使用料の形態が違う、そういう状況になっております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 荒木三朗君。 ◆10番(荒木三朗君) 一つの例として、ふれあい直売所について、当然まだ日が浅いのであれですけれども、これが建設コストの2%を使用料として、今計算されているというふうに聞いております。 それから、自然観光館については、ベースが63年の数字でそのまま推移してきているということで、その内容も物産センターと自然観光館の負担割合が、面積比でされているのです。こういう一つの基準としては、私はちょっと疑問に感じるところです。いろいろな立地とか、それから営業している内容とか、そういうことによっていろいろあると思いますが、いわゆる売り上げの何%にするとか、そういうことで少しは友愛の森の維持管理費が賄えるぐらいな数量を把握しながら、家賃といいますか、使用料を決定していくというのが、私は2年とか3年に1度見直しをしていくということが大切ではないかと思いますけれども、この点について。 ○議長(大平侚作君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(平山公一君) 今、議員質問のとおり、売り上げのパーセントというような形での使用料の設定ということも、当然これからはいろいろ考えていく必要はあるというふうに考えております。 友愛の森につきましては、昭和63年当時のそういう基準に基づいて、ずっと今まではやってきております。条例につきましては、町長が定める額という形になっておりますので、今後さまざまな社会的な要因等を検討しながら、あるいは各団体とも調整を図りながらいろいろ検討していきたいと、そのように考えております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 荒木三朗君。 ◆10番(荒木三朗君) 友愛の森のいわゆる固定の施設を利用する場合は、そういう形で今されています。フリーで使う場合、展示棟であれば半日1,500円、それから物販する場合は倍の料金あるいは売り上げの10%を取るというような数字が上がっていますが、この使用料については適正というふうに判断されていますか。 ○議長(大平侚作君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(平山公一君) こちら友愛の森の展示棟等についての使用料につきましては、友愛の森の使用料条例に基づきまして、議会の可決をいただいた上で、現在運用しているというところでございます。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 荒木三朗君。 ◆10番(荒木三朗君) 那須町にはいろんな作家たちがいっぱいいまして、そういう方があそこで展示即売をしたいという、あるいは自分の芸術性といいますか、そういうのを個展ではなしに、そこで常時売りたいというような話も聞いております。工芸館に例えばそういう作家たちを集めた展示棟といいますか、展示スペースというのをつくるのも、一つの案ではないかと思います。これは、そういう展示棟を利用されている方々の利用料と、それと今後の産業振興といいますか、那須町の魅力あるまちづくりをするためにも、そういう特徴のある展開をする必要があると思いますが、この点について工芸館等を利用するというような一つの提案ですけれども、どういうふうにお考えでしょうか。 ○議長(大平侚作君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(平山公一君) 展示棟を通常使用しているような作家の方が、工芸館のほうも利用できないのかというような質問かと思いますが、逆のケースで、工芸振興会の会員の方が展示棟等も利用して販売をしている、そういうふうなケースもございます。また、展示棟を利用しております作家の方々につきましても、工芸振興会のほうに加入をするというような形のことも、基本的には可能ではないかというふうにも考えております。 また、先ほど展示スペースといいますか、コーナーをつくってという、その辺につきましては、現在管理運営をしております工芸振興会等ともよく調整を図っていきたい、そのように考えております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 荒木三朗君。 ◆10番(荒木三朗君) 使用料について、やはりできるだけ町内の方には軽減措置等あるいは金額を下げて、できるだけその事業あるいは作品が世に広められるというか、そういうことも含めて、那須未来がいろんな事業形態を把握しながら進めていくことが大事ではないかというふうに思います。そういう意味で、今後新町長になって、友愛の森の活性化についての提案もあるようですので、それを期待して一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(大平侚作君) 荒木三朗君の一般質問は終了いたしました。 ここで10分間休憩いたします。          休憩 午前10時52分                                                     再開 午前11時01分 ○議長(大平侚作君) 休憩前に引き続き再開いたします。 通告2番、15番、相馬道雄君。          〔15番 相馬道雄君登壇〕 ◆15番(相馬道雄君) 相馬道雄でございます。現在、歯の治療等を行っておりますので、聞きにくい点があろうかと思いますが、お許しをいただきたいと存じます。 まず、確認をさせていただきます。私は、後援会内部資料、「観光立町」、「夢を語り合えるまちづくり」、「人が代われば町が変わる」、このマニフェストですが、選挙直前に私のうちに高久町長の後援会の皆さんだと思いますが、ポストインしたものでありますが、この資料に町長間違いございませんか。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) ただいまの相馬議員のご指摘についてお答えを申し上げます。 選挙期間中と申しますか、後援会活動期間中を通じまして、さまざまな配布物というものをお手元にお届けした経緯がございまして、その一部であるということは事実でございます。 ◆15番(相馬道雄君) これは、間違いないということですね。 ◎町長(高久勝君) はい。 ◆15番(相馬道雄君) 私もそんなふうに考えておりますので……。ちょっとゆっくり答弁をお願いしたいと思います。 それでは、一般質問をさせていただきます。まず、このたびの町長選挙において、ご当選を果たされましたことをお祝いを申し上げます。しかも、現職の町長を大量得票の差で破って圧勝されましたということは、高久町長の日ごろの政治姿勢や活動、それから夢を語り合えるまちづくりの評価等が大きく影響したものと、私は思っております。そういうことで、今回はこの6項目について質問をさせていただきます。大体が町長の公約でありますので、町長の答弁をできればお願いをしたいと思っております。 まず第1番は、町長は「人が代われば町が変わる」をキャッチフレーズとしておりますが、この考え方についてまずご質問をいたします。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) ただいまの相馬議員のご質問にお答えを申し上げます。 「人が代われば町が変わる」というキャッチフレーズをどう考えているかということでございますけれども、これは具体的にどういう人間がかわったら、町のどこが例えば赤から青に変わるというような、そういう具体的なものではございませんで、これまでの現代日本史の歴史などを見ても、国のトップというものがかわれば、政策が変更されて、日本の政治方向も変形したというような歴史的事実もございます。くしくも、数日前に鳩山総理大臣が交代をいたしまして、菅直人総理大臣になったということで、支持率も急激に上がっておりますし、また国民の期待というものが、何か変化を求めているということでございます。 私も那須町の町長15代目ということになります。人物的には7人目ということでございますけれども、これまでの歴代の町長を見ておりましても、その人、人によって、さまざまな政策を掲げてまちづくりというものを進めてまいりました。いわゆる人がかわれば、町もおのずと変わってくるということでございます。 それと、トップがかわれば、その町が変わるということだけではなくて、人がかわるというのは、まちづくりに対する町民の意識の変化ということだろうというふうに思っておりまして、町民の皆様方も、トップがかわったということを機に意識改革をしていただければ、新たなまちづくりになるのだろうというふうに思っております。その中で那須町におきまして、戦後初めての戦後生まれの町長、私は初めての戦後生まれの町長ということになりましたから、そういった意味でも、新しい感覚でのまちづくり、そういうことを目指してこのような言葉を発したということでございますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 相馬道雄君。 ◆15番(相馬道雄君) 町長、すばらしいアイデアの文章なのです。私も感銘を受けるほどすばらしい文章なものですから、町長にこのことをご質問いたしました。 次に、高久町長ですが、既に3カ月ということで、庁内の中も変わりつつあるのではないかと思いますが、自分で変わったと思うようなことがあったらば、お願いしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) ただいま、就任後2カ月ほど経過いたしました。その間で町を見た中で、どの辺が変わったかというようなことを、率直に感想はどうだというようなご質問だというふうに思っておりますが、もちろん先ほども申し上げましたように、今回の選挙結果というものは、町民、有権者の方が変革を求めたという選挙結果であろうということですから、そういったものに期待するものが多かったということで、少しずつではありますけれども、町民の意識も変わってきたというふうに思っております。 ただ、現実的には、私もこの2カ月間、副町長、教育長が不在の中で、大変なスケジュールの中で忙殺をされておりまして、そのスケジュールをこなすだけでも精いっぱいというような状況が続いてございましたので、その変化を如実に感じるような時間的なゆとりがなかったものですから、この議会でも終わりましたら、ゆっくりと検証してまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 相馬道雄君。 ◆15番(相馬道雄君) わかりました。当然、まだ日にちが少ないものですから、そういうようなことだと思いますが、町長を私は評価しています。この3カ月間で、やはりソフトな感じを受けます。その反面、強い姿勢を持っているというふうに私は理解をしている一人でもあります。 次に、夢を語り合えるまちづくりをトップ項目に掲げておりますが、これらについてご質問をしたい。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) 今回、選挙戦を通じまして、抽象的な言葉をたくさん掲げました。信頼し合えるようなまちづくりというようなことも掲げましたし、開かれたまちづくりというようなこともありましたし、その中にありまして、夢を語り合えるまちづくりというものも一つの目標ということで掲げて、皆様にご提示を申し上げました。やはり町民の皆さんが希望を持てる、そして将来に本当にほのぼのとしたものを感じる。これは、夢を語り合える、夢を持つことだというふうに思っております。将来を見たときに、本当に暗たんたる思いのまちということでは、夢は描けません。そういった意味で、町民の皆様方が大きな夢を持てるようなまちづくりをしたいということでございます。 また、夢を語り合うということは、お互いを信じていなければできないことだと思いますので、町民の皆様方がこれまで以上に信頼関係を分かち合いながら、那須町の人間関係というものを再構築していただきたい、そんなことも含めて夢を語り合えるまちづくり、こんなものを目指したいということで掲げてまいりました。 ○議長(大平侚作君) 相馬道雄君。 ◆15番(相馬道雄君) どうか町長、今の夢を語り合えるまちづくりということは、やはり今町長が言うように、まちがすばらしいまちであって、信頼のまちづくり、これが基本ではないかと思います。ぜひそのような方向で、町長、頑張ってほしいとお願いをするわけでございます。 次に、5月23日の、これは関連ありますが、新聞紙上で町民に対するメッセージということで答弁をされております。戦後生まれの町長が誕生した。町民は、若い感覚や柔軟な発想、新しい行政手腕を求めていると。さらに、行政に対する不満や不信とありますが、今までに行政に対する不満や不信、これらは町長が相当考えていたことでしょうか。前の町長に対する不信、町民の不信、これらについてちょっとお伺いしたい。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) 今、私が若い世代、また若い感覚、そういった柔軟な発想を持って、これからの町政運営をというような形でございましたけれども、そういった感覚は持ち合わせているというふうに私も自負しておりますので、その中でこれからのまちづくりというものを、町民の皆様方の声に耳を傾けるような形で進めていきたいというふうに思っております。 それと、やはり行政に対する不信、不満というものは、どなたがやってもこれは出てくることだというふうに思っておりまして、前町長に対する不信、不満ではなくて、これまでの行政手法というものが、どうも旧態依然の手法が多かったというようなこともありまして、町民の方に幾分不満とか不信というものが見られた。これを少しでも解消するような方向性というものを打ち出していきながら、これからのまちづくりを努めていきたいというふうに考えているところであります。 ○議長(大平侚作君) 相馬道雄君。 ◆15番(相馬道雄君) 町長は、行政に対する信頼関係を取り戻したいということを述べているのですが、これについてちょっとご質問。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) ただいま言いましたように、やはり町民の方が不満や不信を持つということは、だれがやっても、これはすべて解消するわけにはいきませんけれども、それを少しでも解消するという手だては、これからあろうかというふうに思っております。その中で信頼関係を回復するということ、これが一番だろうと思うのです。やはり、今行政と町民との間に幾分溝が見える。いろいろな先ほど同僚議員のご指摘にもございましたように、さまざまな制度疲労というものもあろうかと思います。こういったことをこれからは見直していきながら、町民のご理解をいただけるようなそういった行政運営、これが信頼をかち得る一番の方法だというふうに思っておりますので、こういった方向でこれからは運営してまいりたいというふうに思っております。 ○議長(大平侚作君) 相馬道雄君。 ◆15番(相馬道雄君) 町長、政治は道徳でもありますし、やはり信頼関係が基本は政治です。そういうことで十分配慮をして、皆さんから期待された町政の多くの票の重みを、やはりじっくりと背負って謙虚な町政を進めてほしいと、そんなことをお願いをします。 それから、最後になりますが、町民と職員、執行部が一体となった風通しのよい明るいまちを目指すということですが、この中に執行部という中に、議会ということは入っているという考えなのですか。これをちょっと、私はこの文章を見まして疑問に思った点でありますので、お伺いをいたします。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) 今、私は職員の代表だというようなつもりをしてございますので、そういった言葉を掲げたかもしれません。職員は私の片腕でございますので、この職員と手をとり合いながら、町政を進めていかなければならないというふうに思っております。その中で、議会がという言葉が欠落しているのではないかというようなご指摘ですけれども、これまでも全員協議会等でお話をしてきましたように、私は7年余り皆様方に育てていただいた議員でございました。そういったことで、議会というものをこれまで以上に尊重し、大切にしていきたいという心は持っておりますので、そこに議会という言葉が入っていなかったとしても、これまで以上に議会は大切にしていきたいというふうに思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 相馬道雄君。 ◆15番(相馬道雄君) そうすると、町長、やっぱり執行部という中には、議会も大体広い意味で入っていると、そういうようなご理解でよろしいですね。 それでは、町長報酬等の削減について、これをお伺いをいたします。町長の報酬の削減は、全県下でも大体5%程度行われているのは、町長もやはりご理解のとおりだと思います。那須町でも前町長も、前町長も条例で5%の削減を実施していることも現実ありますが、私は10%ということのマニフェストの中で、5%は既に実施しているので、10%とは15%ではないかというふうに考えた町民もたくさんいるのです。これは、既に議決した案件であるのですが、いずれにしても文章が巧妙ですばらしい文章なものですから、なかなかやはり判断が私はつかなかったということでございますので、これは議決されておりますので、意見にかえさせていただきます。 さて、町長は退職手当50%の削減を約束されております。これも町民に対する大きな選挙の公約の一つであろうと思います。このことに対する条例の提出とか、この考え方等についてお伺いいたします。
    ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) ただいまご指摘の点についてお答えをしたいというふうに思っております。 退職手当の50%削減という問題でございますけれども、議員ご存じのように、町長初め特別職には、4年間経過いたしますと、退職手当というものが支給されるということになっております。これは、町も加入しております栃木県内の市町の事務を共同処理する栃木県市町村総合事務組合と特別職の職員の退職手当に関する条例等ということで決まっております。ここで、これまで関係者の皆様方といろいろと協議を進めてまいりまして、50%削減というものを掲げて、やみくもと申しますか、こちらから一方的にこれを組合のほうに通告をするということになりますと、さまざまな波紋が起きるようなこともございまして、別な形でこれから50%削減というものを実現してまいりたいというふうに、今のところ考えているところでございます。 ○議長(大平侚作君) 相馬道雄君。 ◆15番(相馬道雄君) 町長、私はこの問題については、ちょっと納得できないような考えを持っています。これだけ、この50%削減は大きな活字なのです。町長、ご存じのとおりだと思います。これがあやふやにしているとすれば、町民に対する背信行為というふうにも受け取れやすいと思うのです。これをもう一度お願いします。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) 相馬議員の質問に対してお答えを申し上げます。 50%削減というものをきちんとした形で数字で出しているので、それを削減しないのは、町民に対する背信行為ではないかと。もっともだというふうに思っております。それで、先ほど組合と相談をして進めたいということは、さまざまな制度の制約があって、なかなか一朝一夕にはいかないというようなことを聞いております。したがいまして、その50%を削減する、辞退するというようなことをすれば、その削減した報酬、手当というものは、組合員に戻ってしまうというような制度になっておりまして、那須町のために一つも還元できないということになっております。そういったことになりますと、せっかく私が例えば50%退職手当を削減して、町に何とか寄与したいというふうに考えても、それが実現できないということになってしまいますので、窮余の策として、これからきちんと検討していかなければならないと思っておりますが、一時私が受納する、受領するということで、その半金を別段に掲げておきまして、私が町長を辞したときに町に何らかの形で還元をするという形で、50%削減という形にしたいというふうに現在のところ考えているところであります。 ○議長(大平侚作君) 相馬道雄君。 ◆15番(相馬道雄君) これは、町長、大事な町民に対する公約事項でありますので、私は町長の答弁では、ちょっと納得しにくいような考え方です。だから、これだけのうまい文章を、本当に町長が書いたのかどうか、私は疑問視するような文章なのです、うまくて。私もこんなうまい文章は初めてなのです、見ているのが。いずれにしましても、この問題については、やっぱり町長の公約であります。最後までひっかかる問題でありますので、私は議員とすれば、当然この中で質問をして、町長からご回答いただくのが筋論だという考え方で質問をさせていただきました。 それから、次に公用車による自宅送迎の廃止についてお伺いをいたします。町民に選挙公約でお約束をしたのでありますが、今の町長の状況を見たり聞いたりしていますと、やっぱり自家用車で役場へ来ている。問題は、公用でお酒を飲んだり、公用のときにどうするのかという、私は本当に個人的には心配をしていた一員でもあります。ただ、選挙も終わったばかりの中で、なかなか難しいさはあると思いますが、これらについて町長の考え方をお聞かせください。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) 今、相馬議員のご指摘のご質問でございますけれども、公用車による自宅送迎の廃止ということを選挙でも掲げてまいりました。その公約どおり、私は4月7日の登庁ももちろんですけれども、それ以降一度も公用車での送迎というものは行われておりませんで、毎日自家用車で通勤をしてございます。これは、職員の皆様が同じでございます。職員の皆様は、自分の自家用車で通勤をされているということでして、その職員と同じようなレベルでのものを考えていこうという観点に立って打ち出した公約でございます。 それで、今相馬議員さんがご心配になっていただけるような点につきまして、これまでと違いまして、格段に夕方から夜にかけていろいろな点で出席の場がふえるということもございます。しかし、これもこれまで議員としてちゃんとそういったところはめり張りをつけて、代行で帰るなり、例えば家族の者に送迎をしてもらうなり、またどうしても手配がつかなければ、その日は飲まないで帰るということは、これは自己責任で、自己判断でやっていけるものだというふうに思っておりまして、仮に酒席で飲まないということが、例えば主催者に失礼に当たるというふうにも考えませんので、これからもこういった方向で、公用車による自宅の送迎は廃止してまいりたいというふうに思っております。 ○議長(大平侚作君) 相馬道雄君。 ◆15番(相馬道雄君) 町長、私は、町長は公人ですから、もし自分の車で、朝はいいにしても、帰りも酒飲んでハイヤーで帰ったり、それから代行車で帰ったり、朝役場へ来なければならないとか、そういうようなことがあろうと思うのです。私は、公約だったので、なかなか町長としては言いにくい問題かもしれませんが、この問題等については、町民の中でも公約だったから、町長はおかしいのではないかという考え方を持つ人も、私は少ないのではないかと思うのです。これらについては、町長もやっぱりすぐにこれを変えろということも、なかなか難しいのだと思いますが、十分検討してみる必要があるのではないかと私は考えておりますが、もう一度町長から。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) 今、相馬議員がご心配いただいたように、もちろん議員も公人でございますし、職員も公人でございます。その中で公人としての重さの違いというのは、確かに町長の場合あるかと思います。これだけの財政、そして町民の代表という形ですから、何どき事故でもあれば、大変なことになるということは、もちろん私もきちんと認識をしてございます。 しかし、今のところ2カ月間やってまいりまして、特にそういったこともなく、私も通常の職員と同じような感覚で通勤をできるものというふうに思っておりますので、今後どうしても体調がすぐれないとか何か私の変化があれば、そのときには遠慮なく公用車を使わせていただきたいというふうに思っておりますが、今はおかげさまで、心身ともに健康でございますので、この間は公約どおり進めていきたいというふうに思っております。 ○議長(大平侚作君) 相馬道雄君。 ◆15番(相馬道雄君) 了解をしました。これは余り自分の意思を通さなくても、公人であるので、けがでもしたら大変なのです。十分私は配慮、研究してみる必要があると思いますので、それらのことでお願いを申し上げたいと思います。 それから、次に観光施設に地元産品の供給の拠点づくりということでありますが、これは既に伊王野の道の駅友愛の森等について、大きな実績を上げていることは、皆様方ご存じのとおりであります。これらの現状に、拠点づくりをどのような方向で充実をするのか、これについてお伺いをいたします。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) 相馬議員のご質問にお答えいたします。 近年、食に対する関心というものが高まっていることは、十分承知しておりまして、観光と農業の連携も進められているところであります。当町におきましても、那須高原友愛の森及び東山道伊王野の道の駅とか、芦野の遊行庵の農産物の直売所において、新鮮で安心、安全な地場産の農産物の販売が行われております。また、ホテル、旅館、飲食店、小中学校等への供給は、生産量や流通体制等の問題もあり、余り進んでいないという半面があることも、これも承知しております。 そこで、農産物の出荷体制と供給体制を構築して、農家の皆さんが生産した農産物を余らせることなく出荷でき、観光施設の皆さんは、望む農産物というものをいつでも手に入れることができる、こういった物流システムというものをつくっていきたい、確立していきたいというのが、この根底にある発想でございます。この物流システムの確立によりまして、那須の観光施設に訪れる多くの方々に、那須町の安全でおいしい農産物を供給するということによりまして、農産物の消費拡大、さらには那須町のイメージアップにつながるものだというふうに考えております。 ただ、この物流システムの確立というのは、これからさまざまな問題が出てくるというふうに思っておりますので、那須未来株式会社を中心に、今のところ運営してまいりたいというふうに考えておりますけれども、関係機関でございます那須野農業協同組合ですとか農産物直売所、また卸売市場、こういったところと協議を進めながら、実現に向けて取り組んでまいりたいというふうに思っております。 ○議長(大平侚作君) 相馬道雄君。 ◆15番(相馬道雄君) 農村を取り巻く環境は厳しいものがあります。那須町でも、専業農家は200戸を割っているのではないかというふうに理解していますが、そういう中で町長の新しい発想で、この事業をぜひもっと充実するような方向で進めていって、やはりある意味では生活のプラスになるような、あとは高齢者の生きがい対策にもなりますので、これらについてはぜひ力を入れてほしいというふうに思っております。 次に、総合運動公園、町長の考え方では総合スポーツセンターの整備についてお伺いをいたします。町長はマニフェストの中でも、それからお話を幾つか聞いていますと、すぐにでもやりたい事業だというふうな前向きな姿勢を持っております。私もその姿勢は評価をしている一員でありますが、この考え方について、まずご質問いたします。どのような方向で、どのような面積でどういうふうにするのか、お願いをいたします。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) ただいまのご質問にお答えをしたいというふうに思っております。 まず、言葉でございますけれども、総合スポーツセンターと今ご指摘ですけれども、選挙期間中にさまざまな言葉が飛び交ったかと思いますが、前半、総合スポーツセンターというような構想を打ち出したことは、多少その後検討を加えまして、総合運動公園という構想だというふうにご理解をいただきたいというふうに思っております。 と申しますのは、現在那須町にはスポーツセンターがございますので、総合スポーツセンターということになりますと、あの改築まで含めた構想かというふうなことになって誤解を受ける部分もございますので、それとは別個に、今那須町にございます中学校わきにあるあの総合運動公園、あれの改修といいますか、整備計画ということでご理解をいただきたいというふうに思っております。 その中で総合運動公園構想というものは、町民はもちろんでございますけれども、町外の方もいつでもだれでも、本格的なスポーツから気軽にできるレクリエーション活動まで、スポーツを楽しみながら心身の健康づくりができる運動公園の整備というものを考えております。このため、長期振興計画の後期基本計画に運動公園の整備方針というものを明記いたしまして、各種スポーツの概要等について検討を進めていき、候補地の選定、建設に係る概算費用の算出などを行って、公園整備を推進していきたいというふうに考えております。 また、総合運動公園の整備構想は、健康とスポーツによるまちづくりというものを推進する重要な施策だというふうに位置づけまして、スポーツの振興に取り組んでいきたいというふうに思っておりまして、今相馬議員がご指摘のように、いつごろやるのだ、面積はどうするのだ、場所はどうするのだ、これはこれからの問題でございまして、すぐにでも取り組める課題ということで打ち出してございます。これは、現在も総合運動公園を建設するための基金を積み立ててございますので、そういった意味で進行中でございますから、そういった構想を進めるだけでも、すぐに取り組むというような課題になってこようかというふうに思っておりますし、また町民の皆様方が、これは切望している問題であるということでございますから、まずはほかの課題に優先して取り組んでまいりたいということで、すぐに取り組みたい課題というような項目に掲げた次第でございまして、ただいまも申し上げましたように面積等につきましては、今後慎重に財政とも相談いたしまして、適正な規模、適正な予算規模というものを検討してまいりたいというふうに思っております。 ○議長(大平侚作君) 相馬道雄君。 ◆15番(相馬道雄君) 大田原市、旧黒羽におきましても総合運動公園がございますし、大田原市についてももちろんございます。それから、隣接の那須塩原市についても厚崎中学校のところには、広い約11ヘクタール前後かというふうにお聞きしておりますが、ございます。野球場とかサッカー場とかいろいろ考えますと、最低でもやっぱり10ヘクタールは必要です。例えば1反歩500万にしますと、11ヘクタールというと5億5,000万金がかかるわけです。町では、20年3月13日に基金積み立て条例を制定していることは現実であります。 現在、調べてみますと、基金は7,015万円、土地を買うのにもほんの微々たるものですが、今後この事業について、町長が力を入れようとしている事業について、この財源をどうするのか。課長、この事業については、国庫事業なんかが見込めるのかどうか、課長にちょっとご質問したい。 ○議長(大平侚作君) 生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(益子一郎君) 財源についてでありますけれども、この運動公園構想につきましては、現在国交省所管事務の中に該当するような補助制度があります。しかし、その補助要件につきましては、細部にわたり細かい点もありますので、その要件につきまして内容を精査しまして、できるだけ国庫補助関係を取り入れた、また活用した取り組みをしていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 相馬道雄君。 ◆15番(相馬道雄君) 町長、今課長から言いましたように、町長も極めて新しい中で、この重要性については私も理解をしますが、問題は財源だと思うのです。私は、15億ぐらいかかるのではないかと思うのです。その内容にもよりますが。7,015万しか予算がありませんので、この財源問題をどうするのか。町長、真剣に考えて、あとは場所の問題とか、それから名称をどうするのか。町長も4年間に目鼻をつけたいということでしょうから、そのようなことでぜひ検討して頑張ってほしいと思いますし、お願いをしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) 今、相馬議員がご指摘、心配になられるように、財源の問題が一番でございます。今、課長からお答えしましたように、国の助成制度もいろいろと検討していく段階では、多少光明があるのかなというふうにも思っております。その中で、仮にこれからこういった総合運動公園、予算規模的にどれぐらいかかるか、これから詳細に詰めていかなければならないというふうに思っておりますが、例えばゆめプラザ・那須というものが、用地取得費まで含めますと20億を超えた。これはすべて町の財源だけで建てたというような前例もございますので、やはりやるときにはそういった一つの方向性も必要、決断も必要なのだというふうに思っております。 一方では、財政健全化のためのこれからの借入金の償還計画というようなものもありますので、これらもにらみながら、町の負担、後世への負担というものが、できるだけ少なくなるような方向で検討してまいりたいというふうに思っています。 ○議長(大平侚作君) 相馬道雄君。 ◆15番(相馬道雄君) それでは、次に進ませていただきます。 町長の考えている世代交代とはについてご質問をいたします。町長の世代交代なる発言はお聞きをしておりますが、新聞紙上5月23日付の下野新聞でも、私の当選は世代交代を求められたものと思うというような記事も出ております。まず、世代交代なる町長の考えている意味。世代交代と、これは格好いい言葉なのです、本当に。これもやっぱり名文句なのです。ぜひこの点について考えていることについてお願いしたい。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) ただいまの相馬議員のご質問にお答えをしたいと思います。 世代交代という言葉、格好いいというようなことをおっしゃられたのですが、常にマスコミ等で流れているような普通の慣用句になっているというふうに思っておりますし、今回民主党の総裁選に立候補いたしました樽床議員さんも、世代交代というものを訴えておりましたので、これは通常マスコミの慣用句だというふうにご理解いただきたいと思います。 その中で世代という文字を、私、きのう広辞苑などで調べてまいりました。それによりますと、生まれた年、生年ですね、それとか成長時期がほぼ同じで、考え方や生活様式を共通した者同士及びその年代の区切りとなっておりまして、世代交代とはその世代がかわることだというふうに思っております。また、別の辞書を見ますと、世代交代とは年長者が退き、若い人が活躍の中心になることというように規定されておりまして、こういったことが、私の世代交代という言葉の背景にはあるというふうにご理解いただきたいと思います。 先ほども申し上げましたように、私は那須町始まって以来の戦後生まれの町長ということですから、これだけでも若い世代に政権がかわったということが言えるかというふうに思っております。ちなみに、今回の選挙で有権者から多くの支持をいただいたわけですけれども、町民の皆様が変革というものとともに、世代交代というものを期待した結果だというふうに思っておりますので、世代交代により、発想の転換と柔軟な対応、それと町民目線でのまちづくりというものを実現していけるものと確信しております。 ○議長(大平侚作君) 相馬道雄君。 ◆15番(相馬道雄君) 町長、私は那須町の人口動態を調べてみました。町の構成で、15歳までの方は4,442人。それから、実際的には24歳ぐらいまで1,335人おりますが、大学なんかへ行っていると、この人たちも実際の人口には入らない。そして、65歳から100歳までの方は7,569人です。人生80年、いや、90年というようなことが言われていますし、そんなふうにも私は理解しております。そうしますと、那須町の現在の農家戸数2,122のうち、専業農家は17年度の5年前の資料で238でありますので、百二、三十世帯しかないのです。あとの農家は、老人は、高齢者は、75歳ぐらいまでは、全部農業を支えている第一人者なのです、町長。 そういう中で、私は政権交代ならばわかりますが、世代交代という言葉は、高齢者にとっては余りいい言葉ではない。私は、高齢者はちょっとかちんとくる問題があるのではないかと思っていますが、この点について答弁してください。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) 世代交代か政権交代か、それによっては、受ける印象が違うのだというようなご指摘かというふうに思いますけれども、先ほど申し上げましたように、この世代交代というのは既に慣用句になっているということで、これに対して余り心証を悪くするという方は、少なくなっている時代になっているのではないかというふうに思っております。 また、私はこれまでの前任者の行ってきました政策の中で、すばらしいものはそのまま継承していきたいというふうに思っておりまして、そういった意味での政権交代を目指すという考えはございません。それではなくて、県内の各首長を見ておりますと、大変若返ってございます。宇都宮の佐藤市長も40代、そのほかに益子町の大塚町長も40代、今回当選した市貝の入野さんも壬生の小菅さんもみんな40代、足利の市長の大豆生田さんも40代というようなことですから、今行政を運営するトップに望まれるものは、いわゆるある意味世代交代された若い世代に期待しているというようなこともありまして、そういった流れでの市長ということでございますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 相馬道雄君。 ◆15番(相馬道雄君) 次に、敬老祝金の一律支給についてご質問をいたします。 現在、町では敬老年金として、既に77歳の方、予算で345人、それから77歳以上の方で137人、それから100歳以上の方も那須町は12人いるのです。合計で500人です。そして、1,340万の金をとっておりまして、敬老会を目前にしてこの500人の人たちは、特に77歳までの方は、この恩恵に一度もあったことがありません。77歳以上の方は1度もらっていますが、この人たちを町長の言う一律支給に今年度からするとすると、この500人の人たちがどのような考えを持つのか。老人に優しい町長として、一回町の議場で議決をしたこの案件について、民主党と同じような格好に、もしこれをもう一回議事やり直すとすれば。だから、私は基本的には、町長は調整して、もう既に議決されたやつですから、これは研究して例えば新年度からやる。今の民主党は大体そうです。新年度からやったのです。この考え方についてお伺いをいたします。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) ただいまのご質問にお答えをいたします。 敬老祝金につきましては、平成16年度から、人生の節目ごとの贈呈というふうに変更してまいりました。この間、町民の方々から、節目ごとの支給ということになりますと、敬老者全体の1割ぐらいしか支給されないということで、公平性に欠けるという意見も拝聴してきたところでございます。また、少額でも毎年受けたほうが、敬老の日を迎えた喜びを迎えることができるというような声も多く耳にしているところでございます。こういったことから、今回敬老祝金について見直しを行いたいというような方針を打ち立てました。 本年度から敬老会会場において、敬老会招待者、75歳以上ですけれども、こういった方々全員に一律に、ごらんになっていただいているとわかると思いますけれども、現金ではなく地域振興券というような形でお配りをして、地域の活性化というものもあわせて図りたいというふうに思っているところであります。 なお、ただこういったことを一方的にこちらから高齢者の皆様方に、決めたから従ってほしいというようなことでは、余りにも一方的でございますし、また今相馬議員さんがご指摘になられたように、節目ごとで楽しみにしていた人の対策をどうするのだというようなこともあるものですから、これから高齢者福祉を考えることを目的にいたしまして、高齢者福祉懇談会というのを開催して、そういった皆様方の声というものを拝聴していきたいというふうに思っております。この懇談会は、敬老祝金の1点だけではなくて、高齢者全体の福祉サービスというものをあわせて、いろんなご意見を伺いたいというふうに思っておりまして、こういったことを進めていきたいと思います。 また、議会対策については、今後皆様方にご相談をおかけして、この条例の見直しというものを、この懇談会を踏まえた後に、議員の皆様方にご相談を申し上げたいというふうに思っているところでございます。 ○議長(大平侚作君) 相馬道雄君。 ◆15番(相馬道雄君) 町長、時間も余りありませんので、簡潔にご答弁をお願いしたい。 これは、やっぱり老人の一回議決した。今年度研究して皆さんの意見を聞いてやるのは、町長の責務だと思いますので、これは500人の方が待っている方ですから、十分配慮をお願いしたいと思います。 しかも、町長、医療費がどんどん伸びていることはご存じですね。私も予算書を見てきましたらば、国保会計で前年対比4,910万円、それから後期高齢者で1,770万、介護関係で1億9,100万円、合計で保険会計だけで2億7,000万ことしふえているのです。また来年もふえるのです。大変な医療関係に対する金がかかっていて、安易な約束だけでは済まないように考えますので、十分考えてやってほしいと思います。 それでは、次に小学校の適正配置の見直しについて。これは、私も町長と考え方は類似してございます。確かに、私は現在の学校の今の体系は、70人を目標に合併を見直したという経過がございまして、今の例えば田代から大島から田中から、それから朝日、芦野、こういうような那須町の中核校と言われた学校を一つにまとめるということも、私はこれはなかなかやっぱり難しい問題でもあると思います。そういうことで、私は町長、この問題を考える場合に、まず学区内の見直し、これがまず必要ではないかというふうに考えている一員であります。内容等については、私は複式学級、複々式学級については、これは真剣に考える必要があると思いますが、これらについて町長の考えをお願いをしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) ただいまのご質問についてお答えをしたいというふうに思っております。 先ほど、同僚議員のご質問にも、小学校の適正配置の問題についてお答えもしてございますので、同じような意見といいますか、答弁は割愛をさせていただきたいと思います。 その中で、今70人規模の学校は統廃合すべきだというのは、多分相当前の発想だろうというふうに思っております。現在は適正配置検討委員会がございまして、その答申というものが打ち出されました。それによりまして、計画が打ち立てられたということで、皆さんのご議論をいただいているわけですけれども、その中で、その適正配置検討委員会の中では、中学校区は見直さないというような文言があったのですが、その後さまざまな事情によりまして、これももうちょっと見詰め直す必要があるだろうということも、真剣に考えなければならない時期に来ているというふうに思っておりまして、この辺についても、今後相談をしてまいりたいというふうに思っております。 それと、複式学級、複々式学級を最優先にすべきではないかというようなご指摘ですけれども、これは当然のことだろうというふうに思っております。ただ、先ほども申し上げましたように、やはり地域の核でございますから、地域での話し合いというものをまず最優先にしていただきたい。それと同時に、廃校となるような場合には、その廃校利用、そしてまたその地域の活性化というものを含めまして、そういったこともあわせながら検討していかなければならないというふうに考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 相馬道雄君。 ◆15番(相馬道雄君) 私も大体この問題については類似しておりますので、やはり基本は住民の考え方を尊重することです。町長もその点については留意しておりますので、十分配慮して、余り問題を起こさないような学校の整備統合を進めていただきたいと思っております。町民の一部には、町長が議会の代表者で入っていて、なぜわからなかったというような人たちもいるのですが、これはいずれにしても別問題として進めていただきたいと思います。 それでは、最後に観光立町実現に向けた諸施策について、諸施策の内容、それから観光業務の予算の充実。予算については、観光宣伝事業で1,000万、それからやすらぎの栃木路で465万円、それから観光案内で341万、それから補助金で観光協会1,800万、観光協会誘客で1,900万、旅館組合の500万。これらについては入湯税の還元の趣旨から見ても、私はこれは若干ふやしてもよろしいのではないかと。当然、湯本の人たちは、入湯税の還元の趣旨から見ると、少ないのではないかというふうな考えを持つものも一部は理解できますが、いずれにしても厳しい財政の中にある中で、十分来年度の中で検討してほしいと思います。 それから、湯本の景観復活についての構想でありますが、これは歴代の町長さん方が真剣に考えた問題だと思います。確かに、湯本の旅館の本町通りは寂しいものがあります。しかし、町長は、この問題は民有地ですので、なかなか難しい問題があると思うのです。この民有地をどのようなふうに説得して、これを理解して、この活性化を図ろうとしているのか、これについてお伺いいたします。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) それでは、最後にご質問のございました湯本の景観整備についてどう考えているのかということでございます。 今、相馬議員がご指摘のように、さまざまな難題を抱えているということは、私も承知しております。しかし、それを何か1個でも前進させない限り、湯本の再生はないというふうに思っておりまして、大変難しい問題でございますけれども、それに向けた一歩を踏み出さなければならない時期に来ているというふうに思っております。 そういう中で、ことしは緊急雇用も含めまして、そういった景観を阻害するようなものを撤去していこうというような形で、緊急雇用の事業を進めるということもございますし、また湯本には湯本の活性化を図る上ですばらしい組織もございます。そういった皆様方と知恵を出し合っていけば、これまででき得なかったことも、すぐにできるとは思いませんけれども、徐々にできるというふうに思っておりまして、またそういう難題に立ち向かっていかなければならない時期に来ているというふうに思っておりますので、そういったことでこれから検討してまいりたいと、このように思っています。 ○議長(大平侚作君) 相馬道雄君。 ◆15番(相馬道雄君) なかなか難しい問題だとは思いますが、やっぱり地元との協議とか合い議とか、こういう長い調整がないと、この問題は解決できないと思いますし、莫大な予算も必要だと思います。どうか町長が、今回、町民の圧倒的な支持を得てご当選されたということでございますので、柔軟な発想で、私が質問した6つの項目等について全力で効果を上げて、町民が住んでよかった、そして本当にみんなで夢を語り合える行政を推進していくことを希望しまして、一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(大平侚作君) 相馬道雄君の一般質問は終了いたしました。 ここで昼食のため休憩いたします。          休憩 午後 零時00分                                                     再開 午後 零時57分 ○議長(大平侚作君) 休憩前に引き続き再開いたします。 通告3番、12番、広川辰也君。          〔12番 広川辰也君登壇〕 ◆12番(広川辰也君) それでは、一般質問をさせていただきます。 その前に、まずは町長就任まことにおめでとうございます。町長は、選挙のマニフェストに観光、環境、健康、教育、基幹産業、改革の6つのKと福祉のFを掲げております。国も地方も財政が厳しい中、その実現は容易ではないと思いますが、焦らずにできることから実行すればよいと思います。つい先日まで隣の席にいた議員仲間という関係から、町の執行者と議員という関係になりましたが、是々非々で臨みたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。 それでは、マニフェストの中から何点か質問させていただきます。まず、観光の振興について伺います。日本は、一昨年のリーマン破綻のショックからやっと回復し始めたのもつかの間、ギリシャを初めとする欧州各国の財政破綻懸念による金融危機、さらに国民が期待した民主党政権は、政権トップツーが政治と金の問題で国民の信頼を失い、また米軍普天間基地移設問題の対応のまずさなどで、鳩山内閣は8カ月足らずで総辞職に追い込まれました。長引く景気の低迷や雇用不安、さらには年金問題などの将来不安による消費手控えにより、湯元地区の観光は年々落ち込む一方であります。今回の選挙で、町長も観光の厳しい現状を身をもって感じられたことと思いますが、どのような観光振興策を考えているのか、マニフェストにある諸施策の実施について伺います。 まずは、観光業務予算の充実について伺います。前町長は、観光立町を掲げ観光振興に取り組んできまして、東山道伊王野、友愛の森の2つの道の駅を初め、湯本では足湯や石畳の整備等幾つかの実績を残されました。また、評価委員による補助金の見直しを行ったことは評価できますが、補助金の一律カットではなく、めり張りのある予算づけが必要であったと思います。そういう意味で、観光協会の予算を10%削減したことは、観光立町との整合性の点でいかがなものかと思います。観光は那須町の基幹産業であり、強いものをより強くすることは、絶対に必要であります。町のトップが本当に観光のことを考えていることを示すことが、我々に勇気とやる気を起こさせるのであります。観光の予算の充実する具体案について、まず伺いたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(平山公一君) まず、観光の振興について、特に予算の充実についてということでございます。 町では、第6次那須町振興計画により観光立町を掲げ、そして平成22年度予算では約2億3,600万円の観光関連予算を計上し、各種施策に取り組んでいるところでございます。今年度の主な事業といたしましては、観光誘客宣伝事業、ただいま話がありましたように観光協会へ委託しているような事業、そして湯本の大町から本町までの石畳舗装、そういった事業、それから遊歩道の整備、そして東山道伊王野の基本計画等の策定と、そういった予算を計上しているところでございます。また、緊急雇用創出事業というものにおきまして、湯本地区においては那須温泉のホスピタリティー向上事業、それから那須の自然ガイド育成事業などのソフト事業によりまして、観光施策を実施したいというふうに考えているところでございます。 今後でありますけれども、こちらにつきましては那須町振興計画、そして那須町観光振興基本計画、そういったものの策定を今年度予定しておりますので、それら観光振興事業の充実を図っていきたいと、そんなふうに考えております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) 先ごろ、観光客の入り込み状況が報道されまして、21年度の入り込みは504万人、久しぶりに500万人台を回復したわけでございますけれども、日帰りが中心ということで、宿泊は逆に174万人というふうに104万人ほどの減少となっております。これにつきましては、国の政治が非常に今混乱をきわめているということで、先ほど言いましたように将来の不安から、消費手控えによるものと。那須だけに限ったことではないかと思いますが、やはり観光協会の予算の中で宣伝等もある程度しておりますけれども、PRのための特別宣伝費を計上するような考えはございませんでしょうか、お伺いしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(平山公一君) 議員ご指摘のとおり、日帰りの観光客につきましては、10年ぶりに那須町におきまして500万人を超えたところでございます。しかしながら、宿泊については174万人ということで減少していると。これは、那須温泉あるいは那須町に限らず、栃木県内あるいは日本全国においても、そのような傾向があるというふうに考えているところでございます。 これらにつきましては、やはり宿泊できるような、1泊2日とか2泊3日という、そういう旅行行程を組めるような施策といいますか、そういったこと、あるいは平成23年度には那須平成の森というものも開園をいたします。そういった施設を活用しながら、そういったものを有効に活用して、観光の宿泊客の増につなげていきたいというふうに考えております。 なお、観光協会の予算につきましては、当初予算におきまして補助の金額等が決定しておりますので、その中において、観光協会の中で上手にやりくりをしていただければと、そんなふうに考えております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) 今、連日テレビで宮崎県の口蹄疫、家畜伝染病口蹄疫が爆発的に蔓延だということで、大変宮崎県の各市町も厳しい状況に追い込まれておりますけれども、これは何も宮崎に限ったことでございませんで、那須町にも那須和牛というブランド牛があるわけでございまして、安全性を確認する問い合わせが、寿楽さんというこれはステーキ店を経営している店でございますけれども、そちらのほうにも結構問い合わせがというふうな話を聞いておりますし、また私のところででも、那須和牛をメーンの料理にした商品で一番の売れ筋なのですが、最近少しその売れ行きがどうも思わしくない。少しは影響があるのではないかというふうに心配しているのですけれども、那須和牛の安全性をPRすることも大切ではないかと思いまして、この点についてどのようにお考えかお伺いしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(平山公一君) 那須和牛の活用につきましては、今年度の予算におきましても緊急経済対策の一環といたしまして、那須和牛の活用による観光振興事業という形で予算化をしているところでございます。こちらにつきましては、那須町の緊急経済対策協議会という中でいろいろな事業を展開しておりますので、こちらの協議会の事業展開の中で安全性のPR、そういったものにも力を入れていきたいと、そんなふうに考えております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) 去る5月23日の下野新聞に、高久町長就任特集記事が掲載されておりまして、その中で那須観光の原点は湯本温泉街である。昔のようなにぎわいを取り戻したいというふうに記述がございまして、湯本としては、やっとここで活性化が進むというふうに大いに期待をしているところでございます。高根沢の高橋町長が言うまでもなく、那須はよいものがいっぱいあります。歴史、自然、温泉、おいしい食べ物、人情、そして御用邸の一部開放による平成の森の整備、これらの魅力を最大限に引き出し、官民が協力してまちづくりに当たれば、那須は全国でもトップクラスの観光地になることは間違いありません。 地元といたしましても、土地の持ち主の理解を得るなど、今まで以上に全力で取り組み、なるべく早く青写真を描きたいと思っておりますが、遊休地の地主と町が何らかのコンタクトをとるようなアクション、その土地についてどのような将来お考えかとか、そのようなことについて直接地主と話をする考えはございませんか。 ○議長(大平侚作君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(平山公一君) 町では、湯本地域の観光振興を図るために、足湯の整備とかあるいは歩いて楽しい温泉街の創出等を目指しまして、石畳舗装等の整備などを実施をしているところでございます。湯本の温泉街の活性化のためには、地元に湯本地域振興協議会という組織がございまして、そちらの皆さん方とあるいは地域振興アドバイザーというような方を入れまして、一緒になって地域の活性化について、現在いろな取り組み、青写真を描こうとしているところでございます。 その中にありまして、空き地等の活用についてもいろいろ検討なされているところでございますけれども、まだ具体的な青写真ができていない段階で地主さんと交渉するというのは、なかなか難しいというふうに考えておりますので、まずはその基本構想的なものが、あるいはそういうものを策定しながらといいますか、その段階で、やはりそういう地主さんとの交渉というのも検討しなければならないというふうには考えております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) ちょっと順序がずれてしまって申しわけございません。もとには戻りませんけれども、温泉街の醜い景観については、何度も一般質問の中で問題提起をしておりますけれども、一向に解決しないのが現状でありまして、この点につきましても町長は選挙中の対話集会において、湯本の活性化については、地元がどういうまちづくりをしたいのか青写真をかいて、それに町がどのようなお手伝いができるのかあるいは県や国のどのような補助が受けられるかというようなことをお考えのようであります。 過日、鬼怒川温泉が約32億円をかけて温泉街の整備を行ったという新聞報道がありました。廃業したホテルを町が買い取り公園に整備したり、温泉街に5億円かけてつり橋を建設するなど、温泉街の再生に努めております。これにはまちづくり交付金と合併特例債が充てられたようですが、那須町では友愛の森の整備にまちづくり交付対象事業費6億5,200万円のうち約3億円を投入して、農産物直売所、トイレ、駐車場、修景池、植栽整備、観光交流センターを整備しました。友愛の森の整備の必要性を否定するものではありませんが、広谷地周辺がにぎわいますのと対照的に、湯本は商店、旅館、ペンション、保養所の廃業、さらに人口の流出がとまりません。那須町全体の観光から見れば、湯本はその一部ですが、湯本が元気にならないと、那須町もよくならないので、温泉街を何とか活性化できないかというのが、多くの町民からの指摘があるところであります。 厳しい財政事情はわかりますけれども、広く浅くというのではなく、二、三年は湯本地区に集中投資し、その後は黒田原の活性化あるいは芦野、伊王野地区のまちづくりに集中するなどの予算づけが必要かと思いますが、この点について町長のお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) ただいまの広川議員のご質問にお答えをしたいと思います。 広川議員ご指摘のとおり、10年ぶりに那須町は観光客の入り込み数が500万人を超えたというようなことで、追い風が吹いているというふうに思っております。那須町の観光施設を見ておりますと、例えば大谷の方面に一つの施設がある。また、遅山のほうにも娯楽施設がある。そして、友愛の森といった拡散化が図られているというようなことで、何とか観光地としての入り込み数を維持しているというふうに思っております。 ただ、やはり何と申しましても、那須の魅力というのは豊かな自然と豊富な湯量ということだと思いまして、それからいたしますと、やはり那須観光の原点というものは湯本であろうというふうに思っております。このことは、実は那須白河会津観光推進協議会ということで会議に臨んだのですが、このときにも指摘されたとおりでございまして、こういったことからしても、湯本の活性を図るために、多少これまでとは違った意味でのめり張りをつけた予算というものも必要な時期に来ているというふうに思っておりまして、このことにつきましては財政当局と相談の上、検討してまいりたいというふうに思っております。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) 先ほどの交付対象事業6億5,200万のうち、国の負担というか補助率が0.399ということで、国が約2億6,000万の補助があったわけでございますけれども、この事業は結構多岐にわたっておりまして、市街地再開発事業であるとか地区再開発事業、人にやさしいまちづくり事業、町並み環境整備事業等温泉街の再整備に使える事業もあったかと思いますが、今現在この事業は終了したのでしょうか、その点お伺いいたします。 ○議長(大平侚作君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(平山公一君) まちづくり交付金事業につきましては、道路の整備とあわせてその施設周辺の施設を整備するというようなことで約6億円の事業で、その半分ぐらいが友愛の森の整備、さらにその半分については、町道の整備というような形で使われていたかと思います。こちらにつきましては国の制度でございまして、まだそういう制度自体はあるかと思います。ただ、湯本地域についてそういった計画が策定されているわけではありませんので、これらを使うためには、そういったまちづくり交付金に係る計画自体を作成をするということが、まず最初に必要かと、そんなふうに考えております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) これは卵が先か鶏が先かの議論なのですが、仮に今後また新しい国の補助事業があれば、そしてまたそれがどのぐらいの規模で使えるかによって、やはり活性化の予算といいますか、内容が決まってくるのではないかと思いまして、その辺は今後ともよく観光課と相談しながら、地元としても進めていきたいと思っております。 活性化について、来年平成の森がオープンになりまして、そのほか駒ケ滝の観瀑台を整備したり、あるいはまた旧体育センター跡地にはビジターセンターが建設されたりして、東公園の整備とか、それから湯本方面への歩道を整備されたりしますと、温泉神社から殺生石、そして鹿の湯、元湯の民宿街の石畳、湯本温泉街という観光ルートが充実するのかなというふうに思っております。 それで、民宿街の石畳なのですけれども、非常にお客様には好評なのですが、これも再三申し上げておりますように民宿しかないものですから、お客さんがなかなか立ち寄る場所がないという指摘がありましたのですが、このたびその一角に甘味どころがオープンする運びになりまして、今改装中でございます。そういうことで、そういう店が1軒1軒できてきますと、ではおれもやってみようかという人がふえてくるのではないか。そういう意味で、まだこの石畳の舗装が済んでいない大町地区において、やはり空き店舗があったわけですけれども、そこの後継者が1階は飲食店、2階はギャラリーみたいなものをつくりたいのだというふうな人もおりまして、少しずつ整備が進むのではないかというふうに期待しているのです。 そういう意味において、私のところの今途中まで石畳が完成していまして、ことし多分上まで来るのかなというふうに思っておるのですけれども、そこを下がった三角地のところ、町有地があると思うのですが、そこをどう生かすかということも、今後重要になってくるのではないかと思うのですけれども、今現在、町が何か具体的な計画があるのかお伺いしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(平山公一君) 湯本地域の石畳舗装につきましては、今年度本町の通りまでつながる予定でございます。それを下がったところがちょうど三角地で、町の町有地があります。こちらにつきましては、湯本地域振興協議会の皆さん方とよく話し合いをしながら、有効活用という形で、どういうものがいいのかというのはこれから検討していきたい、そんなふうに考えております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) 石畳の事業ですけれども、この後、先ほど言いました私のところが完成しますと、次は計画ですと、大町からずっと本町通りのほうに抜けるまで、四、五年かけて整備するような計画になっておりますけれども、これについてはやはり将来にわたって整備するという認識でよろしいのですか、確認したいと思います。 ○議長(大平侚作君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(平山公一君) 大町から本町の裏通りにかけての石畳舗装については、この後町の振興計画あるいは観光振興基本計画、そういったものの中で具体的に位置づけて推進をしていきたいと、そんなふうに考えております。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) これも新聞報道なのですけれども、つい先日、那須湯本の展望台に恋人の聖地が本県で初めて選定されたと、大変うれしいニュースがございまして、町長も上京して認定書というのですか、何かいただいてきたそうですけれども、その中で展望台へモニュメントの設置などを検討したいというふうな記事があったようですけれども、現在どのような具体的なお考えがあるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(平山公一君) 恋人の聖地につきましては、NPO法人が選定を進めている事業でございまして、那須の展望台が栃木県で初めて恋人の聖地に選定をされたと、そういうところでございます。したがいまして、当然そこを訪れる観光客の皆様方は、かなり多くなってくるのだろうというふうに考えております。銘板をこの前町長が、そのNPO法人のほうからいただいてきたところでございまして、今現在、まだ町長室のほうに飾ってあります。こちらにつきましては、展望台のほうにモニュメントの設置等とあわせて一緒に設置をすると、そんな形を考えているところでございますが、当初予算等では特に見ておりませんので、この後計画をさらに観光協会等とも詰めながら、また議会のほうにお願いをしていきたいと、そんなふうに考えております。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) 恋人の聖地について、先日所管事務調査を行った富山県の小矢部市においても、ハート型をした池が恋人の聖地として選定されていると。そこで、婚活の一環として、男女の出会いのイベントを行っているのだというふうなことを聞いてきまして、大変いいことだというふうに思っておりまして、那須町も少子化が進む中で、毎年出会いの場、婚活についてはいろいろと工夫をされているようですけれども、今後そのような場所として、何か活用ができるのではないかというふうに期待しているのですけれども、これは特にお答えは結構ですけれども、そんなこともぜひ次に検討していただきたいというふうに思っております。 大変順序がもとに戻って申しわけございません。2番の観光と農業の連携として、観光施設に地元産品の供給と拠点づくりの取り組みについてということでお伺いしたいと思います。これも先ほど同僚議員から質問があったわけでございますけれども、那須町には2つの道の駅があり、農産物直売所は地元の観光業者や観光客にも好評ですが、友愛の森は時間によって商品が売り切れるなどの改善の余地があります。中国の毒入りギョーザ事件から、食の安全、安心に国民の関心が集まっておりまして、無農薬有機栽培のとりたて野菜をお客様に提供できれば、お客様にも喜ばれ、誘客にもプラスになることは間違いございません。このシステムについて、先ほど同僚議員にも答弁があったと思いますが、再度町長にお伺いしてよろしいでしょうか。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) ただいまの広川議員のご質問にお答えをいたします。 これまでも、先ほど同僚議員にお答えいたしましたように、歴代の町長が、この那須というのは、大変全国でも有数の観光地でございますから、この観光客を当てにした観光と農業の連携というものを掲げてきましたけれども、なかなか実現がしなかったということでございます。また、近年、観光の志向の変化というふうなことで、地元の特産物を口にする、食べるというようなことが、観光の大きな目的に変わってきているということですから、こういった対策というものが必要だろうというふうに思っております。 その中で、おかげさまで那須町には2つの道の駅がございます。東山道伊王野は、昨年が四十数万人で4億を超えた販売実績、また道の駅友愛の森でも55万人で3億8,000万というすばらしい成績を上げてございます。ただ、今広川議員からご指摘がございましたように、時間によっては、お昼でも物がなくなってしまうとか、また時期によっては、多くのものを農家が引き取って廃棄してしまうというようなアンバランスがあるというふうに思っておりますので、こういったものをできるだけ是正して、無駄のないようなシステムをつくりたいというふうに思っています。 また、一方では、今の農業の情勢というのは大変厳しいものがございまして、民主党が今度の価格補償制度というものを導入しても、なかなか農家の所得全体を補償するというような形にまでいっていませんものですから、せっかくこれだけ観光地を控えているということがありますので、そういったところは連携することによって両者がよくなるというようなことは、必ず私は実現できるというふうに思っております。これは、例えですけれども、徳島県の上勝町の葉っぱを売るおばさんたちの話なども、パソコンをおばあちゃんが駆使してやっているということもありますから、こういうことも含めて、そういうシステムづくりというものが実現できればいいなというふうに思っております。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) 観光施設といってもいろんな形態がありまして、例えば旅館ですと、現在那須温泉旅館組合の加盟が36件ございまして、小さいところは30人程度の収容から、大きいところは千二百、三百と入る旅館もございまして、小さなところは割と仕入れについては、こういうものができると、活用できるのかと思うのですが、大きな施設というのは、やっぱり今までの取引業者との関係もあったりあるいはまたロットの問題もあって、なかなか供給の拠点ができても、すぐに取り組めるかというのはちょっと難しいのかなというふうに思っております。 しかし、やっぱり大きな施設が取引に加わらないと、この計画はなかなかうまくいかないのではないかと思っておりまして、そのためには旅館組合あるいは観光協会、飲食店を初めいろんな施設と、やはり話し合いを進めていく必要があるのではないかというふうに思うのですけれども、この点についてどのとようにお考えでしょうか。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) もちろん先ほども申し上げましたけれども、供給側の課題といたしまして、さまざまな関係機関との話し合いというもの、調整というものを続けていかなければならないというふうに思っておりますし、また需要者側もさまざまなや課題を抱えておりますので、こういったことをきちんと話し合いを進めた上で、慎重に進めてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) 時間の配分ちょっと一問一答で難しい。もう27分も使ってしまって、次に進みたいと思うのですが、学校の適正配置、これについてお伺いしたいと思います。 これも先ほど2名の同僚議員から質問がありましたけれども、今回の町長選挙で大きな争点の一つでございまして、少子化が進む中、適正配置は避けて通れない問題だとは思いますが、学校は地域のシンボルであり、地域で十分な議論の上進める必要があることは当然であります。少子化だから統廃合という短絡的な考えではなくて、子供を産んで育てる環境を整える。例えば若い人たちの定住促進のために企業を誘致したり、町営住宅をもう少しつくって、しかも低料金で入居してもらうとか、あるいは若い人たちとの出会いの場をたくさん持って、結婚に結びつくよう努力する、あるいは観光を振興して、子供を持つ従業員に働いてもらうというふうな対策が必要ではないかと思っております。 湯本の場合ですと、もし小学校がなくなってしまいますと、子供を持つ従業員も集まらず、子育てに不便ということで人口の流出がさらに進み、湯本地区の荒廃に拍車をかけることになります。とりあえずそのような事態は回避できてほっとしておりますけれども、地域としましても子供を含めた人口の増加に努力しながら、一方ではやはり適正配置についても真剣に議論しなければならないというふうに思っておりますけれども、地元の意見の集約の期間といいますか、何年ぐらいまでを目指すに、地元の意見を集約してほしいという考えなのかお伺いしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 町長。
    ◎町長(高久勝君) ただいまのご質問にお答えをしたいと思います。 私はマニフェストに、学校適正配置計画の見直しというものを掲げてまいりました。それは、先ほども申し上げましたけれども、今回の計画案には地域の意見とか考えが十分に反映されていないということで、これは実施に当たり問題であろうということで、見直しを図りたいというようなことを申し上げてきたわけでございます。現在策定されております小学校の適正配置計画と申しますと、学校を核とした地域の現状と、地域は適正配置計画の理解を十分に得られないということが大きな課題というふうになっております。 そのために、今後教育関係者、そして保護者及び地域の皆さんの意見や考えを集約することが必要だというふうに思っておりますが、これをどれぐらいの時間をかけるかということですけれども、おおむねまず学校関係者や保護者の皆様方と話し合って、そして地域の皆様方にそれを受けて協議をしていただくのを一、二年、2年ぐらいをめどに協議を進めていただいて、その上でもう一度そういった再度の計画を立てて、地域でもう一度話し合うというような形で、最終的には四、五年をかけてこういったものは進めていきたいというふうに思っております。 また、こういった計画を進めるに当たりまして、同時に先ほど議員からおっしゃられましたように、消費者対策でございますとか、若者の定住対策ということも必要だということは十分承知しておりますので、こういった施策もあわせ進めながら、この小学校の適正配置の問題についても検討してまいりたいというふうに思っております。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) 各地域の意見の集約について、地域にはいろんな人がおりまして、現在学校に通っている子供を持つ親、それから既に子育てを終わった方、それから孫が学校に通っている方とか、これから結婚して子供を産もうとしている人、いろんな方で考えが違うかと思うのです。また、各地域にPTAとか学校後援会あるいは同窓会などの組織がありますけれども、だれが中心となって地域の協議を進めていくかという点については、非常に難しいのかなと思っておりまして、その点について、まずは町のほうで各地区にこのような人たちを巻き込んで、こういう組織をつくってほしいみたいな何かモデルといいますか、そんな考えがございましたらお伺いしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(大島一人君) ただいまのご質問にお答えいたします。 ここまでこの計画を持ってきましたのは、21年7月から11月まで各地区に回りまして、いろんな学校単位に意見を集約してきたところでございます。その中で、学校の拠点となるということで、いろんな懸念される意見も出ております。教育関係の問題、学校のハード面の問題等がございまして、それらを一つ一つ解決していくのには、やはり時間をかけまして地域に入っていくということでございますが、現在の説明会につきましては、自治会長さん初め地区のPTAの皆さん方を中心に行ってまいりました。再度こちらの方たちと話をしまして、そんな形からまず入っていきまして、意見の集約に努めていきたいというふうに考えております。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) 先ほど、町長のほうから、一、二年でめどをつけて、最終的には四、五年で考えているのだということですけれども、地域として例えばうちのほうで話し合った結果、単独といいますか、何とか残してほしいと決まった後、やはり将来少子化が進んで、どうしても単独の学校運営ができなくなった場合にどうするかという問題もあると思うのです。その場合には、当然、既に統廃合といいますか、適正配置したところに移ることになると思うのですけれども、そういうことも含めて地域ではよく考えてくださいというふうな指導をすべきかと思うのです。将来のことは、そこまでわからないかもしれませんけれども、そんなことも町が説明会を持つ場合に、将来こういうことも起こり得るから、十分考えて進めてくださいというようなことを一言、やっぱり申し添えるべきではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(大平侚作君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(大島一人君) ただいまのご意見でございますが、まさしくそのとおりだと思います。やはり地区にとっての学校の位置づけというのは、大変非常に愛着のあるものでございます。長年地域と学校というかかわりは、非常に強いものがございますので、やはり統合、廃校というふうな言葉でいきますと、相当な抵抗があるかと思います。子供たちの将来の教育環境というのを私どもは全面に出して、地域の方のご理解をいただきたいというふうなことで、説明会のほうに対応したいというふうに考えています。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) それでは、次に町民バスの運行見直しについてお伺いしたいと思います。 今回の町長選挙を通じて、那須町には移住者が5,000人もいるということを知りましたし、また那須町は何て広いのだろうということを改めて感じたところでございます。移住者の中には、那須町に来て20年になるが、いまだに水道もなく、今は車の運転ができるからいいけれども、何年かして車の運転ができなくなったら、バスも通っていない、ぐあいが悪くなっても病院へ行けないというふうな不安を持っている人が結構おります。その方は、那須町は生活弱者には非常に冷たいまちだというふうに言っておりましたけれども、現在3台、5路線による町民バスの運行が、路線によっては利用者が少なくて、路線運行時間の変更等も考える必要があるのかなというふうに思っておりますけれども、路線ごとに1日どのくらいの利用人数があるのか、まずお聞きしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 総務課長。 ◎総務課長(人見秀実君) ただいま、1日当たりの平均利用者というご質問でございます。 平成21年度でございますけれども、1日平均利用者の数につきまして、現在のところ概数でございますけれども、湯本線につきましては10名、それから六斗地―大谷線12名、夕狩線8名、棚橋線5名、追分―黒磯駅線20名というふうな数字でございます。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) これも新聞報道なのですけれども、最近各地区の商店街が空洞化が進んで、地域から日常品や食料品を売る店がなくなって、車での移動手段を持たない交通弱者が、日常の生活必需品を調達できない買い物難民がふえているというふうな報道がございました。ごらんになったかと思いますけれども、これらの支援策としましては、宅配サービスとか移動販売、小型店舗や住民による共同店舗の設置などありますけれども、これは通告にはないので、今回は聞きませんけれども、例えば実際湯本にもショッピングセンターがございましたけれども、昨年閉鎖になりまして、大変不便を強いられている人がおります。 そこで、例えば現在湯本―黒田原線につきましては、1日たしか3便が運行されていると思うのですが、昼間の1便を友愛の森の経由にしますと、そこから今の時期ですと、マウント・ジーンズまでシロツツジを見るためのバスが運行しているのです。これは観光客が結構利用していますし、また友愛の森の野菜の直売所とかあるいは近くにはダイユーの広谷地店等もございますので、そちらで買い物をして帰ってくるというふうなことにも使えるのかなと思っておりますけれども、そのような路線の見直しについてのお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 総務課長。 ◎総務課長(人見秀実君) ただいまは、先ほど申し上げましたように、町民バスにつきましては5路線を運行しておりまして、その時代、時代の背景あるいは時代、時代の町民からのニーズ等に基づきまして、例えば平成18年4月あるいはただいまご質問のありました湯本線については、平成20年10月から新規路線というふうなことで運行いたして、その都度、その都度、状況に合わせた見直し等をしてきたところでございます。 今後につきましても、町民ニーズあるいは時代の経過とともにニーズ内容も変化してまいりますので、このような状況をよくよく見きわめながら、基本的な形態を維持しながら、検討を加えていく必要があるのかなというふうな認識をしておるところでございます。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) 町民バスの運行には、国や県の補助があると思うのですが、国と県の補助はどのぐらいあるのかお伺いしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 総務課長。 ◎総務課長(人見秀実君) 県の補助でございますけれども、基本的な条件等がありまして、その条件に合ったものについては、議員もご承知のとおり、平成18年度等の今手元に資料がありますので、県補助金で例えば18年ですと約250万、21年度ですと350万という金額が、条件に当てはまった金額として、収入として見ているところでございます。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) これについても、県も財政が非常に厳しいということで、今までは赤字分の全額をもとに計算していた補助金を見直すというふうな、これも新聞報道がございましたけれども、今後減額される心配はないのか。だとすれば、より効率的な運行をする必要があるのではないかと思いますけれども、この点についていかがでしょうか。 ○議長(大平侚作君) 総務課長。 ◎総務課長(人見秀実君) 確かに、県の財政が厳しいというふうなことで、県におきましては昨年度未来開拓プログラムなるものを策定した中で、いろんな事業の見直し、さらには経費の削減、さらには職員の人件費というふうなことで、その削減に努めているところでございますけれども、今の情報の中では、この制度そのものが維持されるというふうに聞いておりますので、現在のところは何とか維持の方向なのかなというふうに考えているところでございます。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) 次に、デマンド交通についてお伺いしたいと思うのですが、これは同僚議員から再三質問が出ている問題でございますけれども、これについての現在の考え方についてお伺いしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 総務課長。 ◎総務課長(人見秀実君) 先ほどの答弁とちょっと重複する点もあるかと思いますけれども、デマンド方式に対する考え方についてご答弁申し上げたいと思います。 町民バスの運行につきましては、高齢者や学生等の交通手段として、地域住民の交通の利便性、さらには生活、福祉の向上などに大きな役割を果たしていると、こんなふうに認識しているところでございます。このような観点から、先ほど申し上げましたけれども、18年4月に運行路線の見直しで1路線を増設、さらには20年10月に新規路線の開拓などの運行の効率化あるいは利便性の向上を図ってきたところでございます。 しかしながら、議員ご承知のように、利用者が減少傾向にありますので、これらの検証を行うとともに、利用者を乗りたい場所から目的地まで、乗り合いタクシー等で予約に応じて運行するデマンド交通システムになるかと思うのですけれども、これにつきまして先進市町村を参考に、町の独自性を取り入れた仕組みづくりを検討してまいりたい、こんなふうに考えているところでございます。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) それでは、時間の関係で次に移りたいと思います。 町民との対話についてお伺いいたします。これも今回の町長選の大きな争点の一つであったわけでございまして、前町長のトップダウンに対して、高久町長は町民の声を聞くいわゆるボトムアップにより町政を行うということを掲げております。トップダウンによる町政をすべて否定するものではございませんが、人間である以上、だれにも間違いはございまして、そこで議会のチェック機能が必要になるわけでございますけれども、残念ながら前町長は、その辺の議会をもう少し重要視してくれればよかったのかなというふうに思っています。 また、ボトムアップも大切でございますけれども、意見を聞き過ぎる余り、決断に時間がかかったり狂いを生じたりすることは避けなければなりません。問題によっては、トップダウンによる素早い対応と、重要な問題については住民の意見を十分に取り入れる、ボトムアップを使い分けながら町政に当たる必要があろうかと思いますが、町民との対話についてどのようにお考えかお伺いしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) ただいまのご質問にお答えをいたします。 行政運営の手法はさまざまあろうかと思います。ご指摘のようにトップダウンという方式、また私が掲げておりますようなボトムアップというような方式、さまざまだというふうに思っておりますが、これからの町の運営する姿勢といたしまして、私は常に町民が主役であるということを基本姿勢というふうにしたいというふうに考えております。そのために、町民一人一人の声に耳を傾け、そのことがボトムアップ方式による住民参加型のまちづくりというものにつながっていくものだというふうに確信をしておりまして、それを推進していきたいというふうに思っております。そして、開かれたまちづくりというものを実現したいというふうに考えております。 このために具体的な方法といたしまして、町民からの意見、提案というものを集約するために、町民と直接話し合いますこれまでのような町政懇談会の開催というものも、一つの方法だというふうに思いますし、またそのほかに町の施策立案に対してパブリックコメントというような方法の設計でございますとか、また町広報紙、ホームページ等による情報提供及び情報の共有化など、これまで以上に住民の皆様方と親しく接することによりまして、手間暇かけた意見集約を図る。そのことによって、住民の皆さんが、町政に参加したという意識を持っていただければというふうに思っております。 また、先ほど言われましたように、場合によってはやはりトップダウンによって、素早い対応というものが求められることがあろうかと思います。今回の例えば口蹄疫などの問題などがそういったことでありまして、こういったことは速やかに対応していきたいというふうに思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) 先ほど同僚議員の質問の中で答弁があったように、町政はだれが運営しても、いろいろ町民の不満はあるものだと、先ほど答弁なされたかと思いますが、そういう意味ではやはり一つには、出前講座に取り組んでいる自治体も結構多いわけでございます。この出前講座というのは、言うまでもなく町が行っている事業や施策について、町民にもっと知ってもらうとともに、町民の意見や生の声を聞く場を設けることであります。出前講座においては、職員の持つ知識を生かし、町民が持っている興味や疑問、批判などにわかりやすく答えるということでございます。町の職員をもっと身近に感じ、日ごろの疑問を解消することは大切でありまして、この点の取り組みについて町長のお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) ただいまのご質問についてお答えをいたします。 町では、現在町民が知りたいとか聞きたい、学びたいと思っている町の制度等について、職員が講師として出向きわかりやすく学習していただく出前講座というものを行っております。ただ、今議員さんがおっしゃられたような町政の懇談会的な出前講座というものはやっておりませんので、その辺は多少見解の相違があろうかというふうに思っております。その中で平成20年10月から、町民と行政が協働して町民が主体となった魅力あるまちづくりというものを推進するために、先ほども申し上げましたまちづくり協議会まちづくり委員会というものを進めているところであります。 委員会の運営に当たりましては、町職員を各地区の担当職員として割り振っておりまして、行政からの情報提供でございますとか地域の問題把握、地域づくりに関する助言等を行って、地域住民とともに魅力ある地域づくりというものに努めておりまして、今後もこういった形で多くの町民の方々と接して、理解をいただきたいというふうに思っております。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) 今までも町民との対話は、各課長が町長とともに出席して、いろいろ意見を聞くことはやっていたのですけれども、出席していた人に言わせますと、何言ってもさっぱり変わらないのだというような意見も聞いておりまして、その辺もやり方といいますか、せっかく意見を聞いたわけですから、それらをもちろんすべてというのは難しいとしても、一つ一つ住民の意見を取り入れていくことによって、町民との信頼関係ができるのかなというふうに思っておりまして、その点もぜひそういう方向でやっていただきたいというふうに思っております。 最後になりますけれども、地デジの対応についてお伺いしたいと思います。これは昨年の9月議会でも一般質問いたしましたけれども、いよいよ地デジの放送開始まであと1年余りとなってまいりまして、町では全町に光ファイバーを敷設して、ブロードバンド未普及地区を解消する計画でありまして、将来的にはこれだけではテレビは見えないのですけれども、その後の映像伝送サービスとかによって、テレビが見られるようになるわけでございますが、現在PCに光回線を使用している家庭は、月の負担がそのほかに700円か800円で済むわけですけれども、そうでない家庭は月に新たに数千円の負担がかかるわけです。この辺がやはり町民にとっては、かなり負担だというふうに考えている人がいると思うのですが。 それから、また宿泊業者のように多くの客室を有する場合の対応が、今のところ解決されていないのです。どうしても、これは家庭で多くても2台ないし3台ぐらいしか対応できないということでありまして、我々も湯本で商売をしておりまして、来年の7月に合わせて、前回、できれば中継局をつくっていただくように働きかけてくれないかということで質問させていただきましたけれども、その辺の見通しについてお伺いしたいと思うのですが。 ○議長(大平侚作君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長山田正美君) ただいまのご質問ですが、本町の地上デジタル放送の受信状況につきましては、大変難視聴の地区が多いというようなことで、これから2011年7月にアナログから切りかわるときに、いろいろ危惧している部分があります。2006年12月の矢板の中継局から放送開始後におきましても、町内全域に多くの地上デジタル放送が視聴できない難視聴地区が現在存在しております。2006年から放送しておりますので、町としては今ご質問ありましたように中継局、これが一番大きな対策の一つかなと考えております。現在、この難視地区の対策として、その対象のエリアが100戸、100世帯を超える大規模な地区に対しましては、総務省の関東総合通信局長に対しまして、中継局の設置を要望しているところであります。 その見通しでありますが、本年の1月、国のほうの対策が出てきまして、それからいろいろ行われるわけですが、本年1月の第1次対策の結果でありますが、その中では大谷、夕狩及び大沢地区の難視指定地区につきましては、2011年7月の地上アナログ放送終了後の2012年度以降になりますが、中継局の設置による対策が現在決定しているところであります。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) これも新聞報道なのですけれども、栃木県は日本全国でも、一番地デジの難視聴世帯が最多だというふうな報道がございまして、新聞によりますと4,152世帯もあるのですか、随分あるなというふうに感じておりますけれども、これは1月に公表された数字で、調査が進むに従って、その世帯の数がどんどんふえる傾向にあるのではないかと思うのですが、特に那須町は山間部がありまして、電波の届きにくいところがありますけれども、そういうことで国や放送事業者に対して、県も当初計画よりふやしてほしいというふうなことで要望しているようですけれども、我々とすれば、来年7月、もうすぐなのです。 ですから、中継局ができないとすると、何らかの対策を考えなければならないのですけれども、昨年9月に言いましたように私のところで調査したのですけれども、10メートルのアンテナを立てても見えないのです。そういうところをどうしたらいいのかというと、最終的には衛星放送を使って、その電波を受信するという方法はあるらしいのですけれども、それらを果たしていっぱいある何室もの客室に対応できるのかどうか、その辺がまだやっぱりわからない部分なのです。その辺について、わかる範囲でお答えいただきたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長山田正美君) 難視地区、難視聴地区のエリアがとにかく多いというようなことは、今お話しありましたように、本町につきましては5月現在で51地区、4,152世帯が難視地区であります。まず、この対応の中で一つ問題になるのは、難視地区のエリアの認定をまずいただかないと、そのほかの幾つかの対応がとれないというのが、大きな一つの課題になっております。最終的に難視地区の調査認定をしていただきまして、それにつきましては、現在那須町でもいろんな箇所を、また追加の要望で調査をしていただいておりますが、関東広域地上デジタル放送推進協議会、それから全国地上デジタル放送推進協議会という2つの組織がありまして、その最終的な全国地上デジタル放送推進協議会の中で、実質的な地デジの対策が決定されるわけです。 その中で、今お話しありましたように衛星放送による対応とか、それらが今考えられておりますが、今ご指摘あったように、一つのところで例えば旅館、ホテルの皆さんのように、幾つものテレビに対応できるかという部分は、まだ今の段階でははっきりしておりませんが、なかなか難しい問題があるという、そういうお話は伺っております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) 難視聴地域については、いろいろ国の補助等がありまして、共聴施設をつくって共同アンテナを立てると。その場合には、国から補助が出るわけですけれども、昨年からそのような共聴施設をつくった、どのぐらいの方が申請してできたのか、ちょっとお伺いしたいと思うのですが。 ○議長(大平侚作君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長山田正美君) 共聴施設をつくりたいというようなことで相談を受けている地区が、現在のところで2地区あります。まだ、でき上がったということではないのですが、これは今お話しあったように国の補助金、事業費の3分の2とか、それからNHKからの助成金等もあります。また、個人負担につきましては、前の議会の中でも所管課長が答えていると思いますが、1戸3万5,000円の負担までで済むような方法で今進んでおりますが、それらを地区の集まりのほうに出向いていって、今それを背景にして取り組みをやっていますが、地区にしては現在2地区ほど、具体的に相談に乗っている地区がございます。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君。 ◆12番(広川辰也君) 一般の人は、まだ7月まで大丈夫だ、来年まで結構あるよと。アンテナ立ててテレビかえれば見えるのだろうと思っている人が結構いるのです。ですから、やっぱり町も広報等でいろいろ周知はしているのでしょうけれども、そのときになって見えないといっても間に合いませんので、なるべく町のほうからも住民にそのようなアプローチをして、お宅はどうですかと、見えますかというふうなこともする必要があるのかなというふうに思っております。 それで、私のところにもある地域の方から、この地区はどうなんだというふうな、聞いてくれないかというふうな要望も受けているのですけれども、ここではお聞きしないで後で、時間もないですから、後で課長のところに行って相談したいと思います。 最後ですけれども、湯本地区、ご承知のように温泉は非常にいいのですが、電気製品が全然もたないのです。特にプラズマとか液晶テレビは、通常のテレビに比べると非常にもちが悪いということで、これは硫黄による腐食の影響なのですけれども、全国でも温泉地で硫黄泉でそのような苦労しているところもありますし、また海岸地区ですと塩害もございまして、そこらでもやっぱりいろいろ苦労しているのではないかと思うのですが、大変今景気が悪い中で、何万もするテレビを買ったはいいが、本当に1年ももたないで壊れてしまうというふうな場合もございまして、1年間は無料で直してくれるのですけれども、その後は結局あれは部分の修理がきかないで全部取りかえるみたいなことになって、大変お金がかかるわけです。何とか硫黄とか塩害対策をメーカーに働きかけるようなことはできないものか、ちょっとお伺いしたいのですけれども。 ○議長(大平侚作君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長山田正美君) 確かに、湯本地区につきましては、硫黄によりましていろいろな物品、器具等が腐食するという、温泉地ゆえでの問題が生じていると理解をしております。今は技術の革新によりまして、高性能テレビが市場に流通しておりますが、メーカーでもいろいろな視点で完成度の高いテレビを製造していることと思います。ただ、硫黄からの腐食に対応するテレビを研究、製造しているかどうかはちょっと言及できませんが、今回の地デジの対応で、今総務省等との動き等やっておりますが、これから関係機関のほうに機会をとらえまして、湯本地区の現状等につきましては説明をして伝えていきたいと思いますので、ご理解をお願い申し上げます。 以上で質問を終わります。 ○議長(大平侚作君) 広川辰也君の一般質問は終了いたしました。 ここで10分間休憩いたします。          休憩 午後 1時59分                                                     再開 午後 2時08分 ○議長(大平侚作君) 全員そろいましたので、休憩前に引き続き再開いたします。 通告4番、14番、武田繁雄君。          〔14番 武田繁雄君登壇〕 ◆14番(武田繁雄君) 一般質問を始めたいと思います。 初めに、3月の町長選挙におきまして、新町長になられました高久 勝町長のこれからの4年間に、激務の中のしっかりとした町政運営に携わっていただきたいと思います。 今回の一般質問は、町長が掲げている選挙公約でありますマニフェスト、これは同僚議員からも同じような質問が出ていますが、よろしくお願いしたいと思います。 大きなもので、町政運営の基本姿勢について。高久新町長は、これからのまちづくりは人づくりと、基本姿勢であります町長が言っております観光の振興、環境の保全、健康の増進、教育の充実、基幹産業の振興、発展、改革の推進、この6K、そして福祉の充実ということを掲げまして、すべてにまちづくりを盛り込みまして、温かいまちづくり、明るいまちづくりへの町政運営に携わるわけでありますが、この4年間の中ですぐにできるものと、やはり4年間かけるまたはそれ以上というふうな形でありますが、今回、先ほど言いましたようにマニフェストにおきます公約的なものを、どういうふうな形で実現するかをお尋ねしたいと思います。 最初に、観光の振興でありますが、平成21年におきまして那須町への観光客の入り込み数が508万8,265人と、昨年より9万7,738人というふうな先ほどもありました。また、宿泊数は減っているということであります。今日まで私は、那須町はもうある程度は観光立町的なものになった立場で、まちづくりが行われたというふうに感じております。やはり、ほかの観光地が減少している中で、ここまで落ちずに伸びていることは、那須町の中における事業所、そして観光施設の中でのおもてなし、思いやり、そして対応が、お客様を大事にする心がけがあったればこそというふうな形と、それに伴って、国交省における高速道路の割安的なものになった中で幸いしたのかなと思いますが、やはり那須ブランドとしての観光立町が実現しているというふうに思っています。 町長が言う新たなまちづくりの施策を実施ということがありますが、今日まで、先ほど言いましたようにお客さんが来て喜んでいただける。そのためには、道路整備ネットワークの改善、それからおもてなし、それから自然を満喫していただけるようなという形での観光客への対策が講じられておりますが、町長がおっしゃっております、観光立町を実現するためのまちづくりに向けた諸施策的なものをお伺いしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) ただいまの武田議員のご質問についてお答えを申し上げます。 私も観光立町というものを、一番の政策ということで掲げてまいりました。それを実現するための具体的なものはどうだというようなご質問かと思いますが、観光立町を実現するために、さまざまなまちづくりの実現に向けて、観光誘客宣伝や誘客対策事業費はもとより、石畳舗装、そして遊歩道の整備及び外国語表記の案内標識の整備等に、現在も取り組んでいるところでございます。また、本年度におきましては、緊急雇用創出事業というものにおきまして、おもてなしの観光というものを実現するために、那須温泉ホスピタリティー向上事業でございますとか、那須の自然ガイド育成事業などのソフト事業というものを実施する予定でございます。 なお、今年度は那須町観光振興基本計画の策定をする予定にしておりますので、その中で特にこのまちづくり、観光立町というものを掲げまして、湯本温泉街の活性化というものを十分に検討してまいりたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 武田繁雄君。 ◆14番(武田繁雄君) 先ほど同僚からの質問でありますように、那須というふうな一つのブランドの中の湯本の活性化が大事だということは、先ほどの町長ないし所管課長の答弁も聞いてあります。ただ、湯本だけではなくて、那須町全体が観光地となっている中で、魅了するものの目玉づくりは、やはり毎年どこに、どこにというふうな形で力を入れてきたのだと思いますが、那須町全体で誘客が500万人というふうなことでありまして、その中でお客様を大事にする、もてなしというのは、これが一番大事かなというふうに感じているのです。ですから、お客さんが来て、また来ようというふうな、そういうふうなリピーター的な人をどういうふうに大事にするか。今回までに、観光協会でもって那須検定的なものを行っています。ですから、いろんな形の中ではガイド役というか、これから平成の森というふうな中もそうかもしれませんが、やはり那須町を案内できる、また説明できる、そういうふうな構築をしていかなければいけないと思うのです。 先ほど町長からありましたように、今までやってきたことに対して、特に湯本の那須温泉というふうなイメージが薄れているのは、だれしも感じるところがありますが、大きな面で、先ほどの答弁だと、湯本にある程度力を入れてというふうなことがありますが、やはり交通渋滞とか駐車場の問題、これらも先ほど言った道路ネットワーク的なものでの対処方法も力を入れないと、せっかく来て渋滞になって、お客さんが、那須は渋滞してどうしようもないところだというふうな感じが、多々、もう何年もそういうふうな問題を掲げた中で解決できない。 私のほうでも、池田から大島線の中では本当にやっと、リゾート開発になったときから10年近くなってから、幅員、それから橋梁がやっと整備がなるような計画であります。観光立町という割には、底辺が整備されていない。ですから、県道かもしれませんが、町長のそういうふうな県に要望しての大きな働きかけをした中で、やはり道路が整備されれば、お客さんも喜んで、那須ってすばらしいというふうになるのではないかと思いますが、この辺について町長の考えを。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) ただいまご指摘の点でございますけれども、私の場合、湯本の活性化というようなことを一つの目玉というようなことで掲げました。一部に、湯本だけしかやらないのかというような誤解があるようでございますけれども、先ほど同僚議員にも申し上げましたように、那須町はおかげさまで510万人近い観光客が訪れていただける。これは、先ほど申し上げましたように、大谷のほうにある施設、また遅山のほうにある施設、そして友愛の森周辺にある施設というようなたくさんの施設が、それぞれに健闘していただいた結果であろうというふうに思っておりますし、また伊王野、芦野というところには、歴史と伝統のある本当にいやしの空間というものもございますので、こういったところも有機的に連携をいたしまして、所有性の高い観光というものを目指していきたいというふうに思っております。 ただ、その中で湯本のというのは、先ほど言いましたように那須観光の原点だというふうに思っておりますので、そのにぎわいの復活というものが、私は町全体の観光に大きく貢献できるというふうに思っております。その半面、もてなしの心、さまざまあると思います。接遇対策もそうでしょうし、今言った渋滞対策というものもあろうかと思います。今までは、那須街道だけの渋滞を考えていればよかったのかと思うのですが、新たないろいろ機械が進歩しておりまして、例えば大谷地区も渋滞するというような時代になってきました。そういったことを受けまして、昨年度からパーク・アンド・バスライドというような取り組みも進めておりまして、去年の反省に立ちまして、ことしはもっと充実したパーク・アンド・バスライドというようなものも検討してまいりたいというふうに思っておりまして、それらを総合的に勘案いたしまして、ますます那須観光が充実できるように、そして多くの観光客がリピーターになっていただけるような那須観光を推進するような施策というものを検討してまいりたいというふうに思っております。 ○議長(大平侚作君) 武田繁雄君。 ◆14番(武田繁雄君) 今、町長の答弁で、やはりお客様を大事にする、そしておもてなしというふうな形での対応を大事にしていくということを感じましたので、今後とも観光立町、そしてすばらしい那須というふうな形での構築をよろしくお願いしたいと思います。 次に、教育の充実でありますが、小学校の適正配置を一時凍結し、保護者や地域住民、そして教育関係者の協議を踏まえた上で、地域住民の意向を最大限尊重してと言っておりますが、今までの現計画をどのように対処するのかお伺いしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) ただいまのご質問にお答えをしたいと思います。 これまでも同僚議員にさまざまお答えを申し上げておりますので、大体私の考えの概要というのは、ご承知おきいただいたかなというふうに思っておりますが、現在進められております小学校の適正配置計画というものの一時凍結というものは、小中学校の適正配置計画の実施時期、そして手法を根本から見直すということでございます。それは小中学校適正配置検討委員会等の提言を理念といたしまして、地域の意見や考えを取り入れることによりまして、従来の計画というのを、もう一度見詰め直すということが必要なのだろうというふうに思っております。 また、その上で新たな計画を策定してまいりたいということで、その時期につきましては、先ほどの同僚議員のときに申し上げたようなタイムスケジュールで進めていきたいというふうに思っております。今後、関係者との話し合いというものを実施して、子供たちにとって何といいましても、やはりこの統廃合の一番の影響を受けるのは子供たちでございますから、子供たちの教育環境整備と、それと同時に小学校というのは地域の核でもございますので、地域振興というものを図りながら、地域住民、保護者の協力をいただきながら、民意というものを反映してこの計画の策定をして、適正配置というものを慎重に進めていきたいというふうに思っております。 ○議長(大平侚作君) 武田繁雄君。 ◆14番(武田繁雄君) 先ほども22年、今年度と来年は地域と密に話し合うというふうなことがありました。最初の適正配置の問題点というのは、確かに全体的なものになっていますが、当初は複式学級の解消だったと思うのです。現在、複式学級が3校あって、そのほかの小学校は、統廃合的な要素は含まれていなかったのではないかというふうに感じております。今回、町長が一時凍結というものは、複式も踏まえての凍結なのかお伺いしたい。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) ただいまのご質問にお答えいたします。 それぞれの小学校が抱えている問題、さまざまございます。適正規模ということから考えますと、複式とか複々式という小学校が、大きな問題を抱えているということも承知しているつもりでございます。そういった中で、その優先すべきものは何かというものを考えていかなければならないというふうに思っておりますが、それもやはり保護者の皆さん、そして小学校の教育関係者の皆さん、地域の皆様方の協議の結果といいますか、そういうものを尊重してまいりたい、重要視してまいりたいというふうに思っております。 ただ、先ほどの同僚議員の指摘にもありましたように、地域だけにお任せしたということになりますと、子供たちが犠牲になりかねない場合もございます。そういったときには、行政側の指導というものも、これから必要になってくるかなというふうに思っておりまして、そういった意味で複式学級を抱える小学校の統廃合についても、もう一度よくご協議をいただきたいということで進めてまいりたいというふうに思っています。 ○議長(大平侚作君) 武田繁雄君。 ◆14番(武田繁雄君) これは大変重要な問題でありまして、2年間かけて話し合う。それで、全体的に適正配置云々になると、4年ぐらいかかるとなると、今、先ほど同僚議員からありましたように、子供さんを持っている人が卒業というか、子供さんが小学校卒業する。今までの話し合いの中で聞いていますと、これはエゴ的なこともありますが、学校をなくしてほしくないというふうな前提の中で、自分の子供が在校中には、統廃合的な適正配置はしてほしくないというのが、反対の中で意味を含めているのです。ですから、自分たちは本当に大沢小学校で、今児童生徒が30人やっとというふうなところ。そうすると、4年後に果たして、4年後ではないですけれども、いろんな問題の中で抱えているだけに、これは自治会長さんを中心にというふうな形での話し合い的なもので進めていく必要があるにしても、やはり早急に解決しなくてはならない問題、ほかの地域、小学校とは違った問題点があるのではないかというふうに感じているのです。 ですから、子供はいなくても学校を残してくれといった場合に、ある程度そういうふうな中で特色ある学校として、町長として小学校は残せるのか、またそういうふうな要望が聞けるのかどうか、その辺については今後の進め方もありますが、どのような考えか。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) 今ご指摘の点ですけれども、今のような保護者のお考えが一部にあるというのは、実は残念な気持ちがします。やはり、地域のこと、子供たちのことを考えれば、自分の子供がいなくなればどうでもいいのだというようなお考えでは、これからの統廃合というものは、きちんとした形で進まないというふうに思っておりますので、今こういった時期に問題を提起された保護者の皆様方は、将来にわたって真剣にご議論をいただきたいというふうに思っているところでございます。 それと、もう一方、既に今回の適正配置計画を見た段階で、統廃合を進めてもいいのだというような考えの地域もあるというようなことも聞いてございます。そういった地域もありますので、そういった地域はこれから一、二年の間に協議を進めていただいて、統廃合簡単に言えば推進ということになれば、そういった考えにのって統廃合を進めるということも、一つの方向性だというふうに思っておりますから、いたずらに小学校、小さい学校をやみくもに残すというような考えでないということをご理解いただきたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 武田繁雄君。 ◆14番(武田繁雄君) ある程度の今までの現計画を踏襲するというか、ちょっと先送りになるにしても、やはり適正配置的なことを進めていくというふうなことで了解したいと思います。 次に、基幹産業の振興、発展というようなことで、町長のマニフェストの中で観光と地元産業の連携を図って、地元産品によるまちづくりを実現するため、地産地消総合物流センターシステムの設立を目指すとあります。先ほども説明がありましたが、すぐにできる問題ではないかもしれませんが、地産地消、東山道、そして友愛の森のそういうふうなものでの中での構築を検討されているということで、これは大きなすばらしいシステムづくりになるかと思いますが、そこまで、先ほどあったように株式会社那須未来でというようなことでありますが、もう少し詳しく。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) まだ交渉の段階でございますから、詳しくというふうに申し上げられましても、これまで同僚議員に答えてきたとおりでございまして、那須町の観光が抱えている要望、また農業が抱えている課題、そしてそういったものを有機的に結びつけることによって、それぞれの抱えている課題というものを解決する一つの方策として、こういう物流システムというものを構築できればというふうに思っておりまして、これは先ほど申し上げましたようにさまざまな課題がございます。そういったことを一朝一夕には解決できないというふうに思っておりますので、慎重に関係団体と協議を進めながら、慌てることなく進めていきたいというふうに思っております。 ただ、やはり大きな目標は、ほかにも例えば鳴子方式というようなものがあったり、農産物と観光地を結びつけている実例等がございますので、そういった前例を踏まえながら、那須町のこういった産業が疲弊しているということの改善のために、少しでも役立てればということの思いでございますので、ご理解をいただきたいと思っております。 ○議長(大平侚作君) 武田繁雄君。 ◆14番(武田繁雄君) この点につきましては、やはりある程度の時間と策を講じていただきまして、実現に向けて努力していただきたいと思います。 また、同じく基幹産業の振興、発展ということでありますが、議会初日に町長のほうから、宮崎県においての口蹄疫に対する那須町の支援対策というようなことで、各畜産農家に塩化ナトリウム、そしてスプレーと、あと表示板というような形の支援対策をとるということで、いち早く那須町も畜産のまちとして、その対応をしているということのアピールと、支援対策が早急になったことを、そういうふうな形になったことを評価したいと思います。 これも町長のマニフェストの中でありますが、町の共同模範牧場ですが、牧場においては、今年度から26年度の5カ年かけまして、草地畜産活性化事業というふうな形で草地造成の改良、それから草地整備改良などとの整備で、5カ年間で約4億8,000万の整備事業をやるわけですが、町長がおっしゃっています再生実現構想というふうな形で、牧場を言葉にしておりますが、これらについてどのような構想を持っているのかお伺いしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) それでは、ただいまの共同利用模範牧場の質問に対してお答えをしたいと思います。 共同利用模範牧場につきましては、私よりも武田議員さんのほうが詳しくご承知だというふうに思いますので、釈迦に説法かというふうに思っておりますけれども、この牧場は昭和30年度後半に酪農経営が多頭化したことによりまして、育成牛というのを自分のところでやったのでは効率が悪いというようなことから、ほかで飼育してもらえないかというような機運が高まってまいりました。そんなことを受けまして、共同利用模範牧場が預託を受けるというような制度を設けたわけであります。乳用牛の育成を行う目的で、昭和43年から業務を開始して、今日まで続けているということでございます。 また、平成19年度から和牛の預託というものも行っておりまして、20年度からは受精卵移植というものも実施してまいりました。預託頭数の増加を図りながら、経営改善を努めてきたところであります。新たに今年度から26年度までに、議員ご指摘のような地域環境整備事業の導入ということで、草地造成でございますとか草地更新、機械導入、畜舎・堆肥舎の新設、牧さくの設置等に取り組むということで、共同利用模範牧場の改善を図っていきたいというふうに思っておりますが、これまでの整備を変えていくというようなことですけれども、こういったことを積み重ねることによりまして、これまでいろいろと課題があったものですから、これらの改善に向けた取り組みがなされるというふうに思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 武田繁雄君。 ◆14番(武田繁雄君) 畜産のまちとして、町営牧場が果たす役割は大になってきているかと思います。ですから、町長が再生実現ということになると、当初そういうふうな形で育成預託が約500頭近くなった。そういうところまで努力ではないですけれども、今町外に預託になっている酪農家から、那須町の町営牧場で、丈夫な育成牛を預託したいというふうな形の意があるのかなというふうに思ったところで、再生実現ということは、その牧場が当初始まったときの、そういうふうな希望数から言うそういうところまで持っていくのかなというふうに思っているのですが、そういうふうな預託牛の増頭というか、そういうふうな点についてはどのように考えているか。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) 預託数の現在の頭数までは、私も今詳細に手元にないので、ご勘弁をいただきたいと思うのですが、徐々にでございますけれども、預託数が和牛を含めてふえてきているような状況も一方ではございます。その中で、どうしても他県のこういった牧場との預託料金の差が、共同利用模範牧場の預託を妨げる一つの要因になっているというようなこともあるものですから、ことし、今後預託料の引き下げというようなことも、検討してまいりたいというふうに思っているところであります。 また、これまで牧場という行政財産ですから、なかなか大変な難しい課題もあるのですが、牧場だけで今後運営するべきか、それとも実現が可能ならば、そこに例えば観光客が入っていただけるような、そういったものもあわせ持ちながら、この牧場というものを見詰め直せないかというようなことも含めまして、今後慎重に検討してまいりたいというふうに思っています。 ○議長(大平侚作君) 武田繁雄君。 ◆14番(武田繁雄君) 今、町長から、観光牧場的なようなことがありました。やはり、前同僚議員も何回か牧場の運営に当たっては質問した中で、観光牧場的なものがどうなのだというと、やはり補助事業的なもので制約を受けていると。そうすると、町が考えていても、なかなか実行に移されない。また、今回みたいに整備事業、畜産活性化事業的なものを導入すると、観光牧歌的、そういうふうな中でのイメージ的な観光牧場としてのまちを手がけることができるのかどうか、その辺は担当課長がもし答えられれば。 ○議長(大平侚作君) 農林振興課長。 ◎農業委員会事務局長兼農林振興課長(中川好雄君) 先ほど町長のほうから、観光利用的なというふうなお話がございました。すぐに大規模な観光的な利用ができるかどうかというのは別問題といたしまして、できるところから観光利用について取り組んでまいりたいというふうには思っております。 ○議長(大平侚作君) 武田繁雄君。 ◆14番(武田繁雄君) やはり、那須は自然景観が豊かであります。それを大事に保つのは、町営牧場なんかは最適なのかなと思います。ですから、観光牧場にした場合、果たしてどういうふうなやり方ができるのかというのは、今後の課題として検討をお願いしたいと思います。 最後になりますが、福祉の充実ということであります。同僚議員からありましたように、町長マニフェストばかりを言って申しわけないのですが、敬老祝金の一律支給を地域振興券によってというふうなことがあります。私も社協の役員をやっていましたので、一律というか、1人1万円ずつというふうなことになって廃止になってからは、敬老会の出席が激減というような形できております。ですから、その当時もゼロではなくて、幾らでもいいのだよねというような形での社協の役員さんの中ではありました。また、毎年敬老会をやった後の反省会で、少しでももらうと、参加者がふえるのだけどねというふうな形がありました。 ですから、こういうふうな中で一律支給が私はだめだとは言いません。ただ、今後高齢化という中になれば、敬老の該当者がふえていく。先ほど同僚議員からありましたように、祝金だけでも昨年ですと1,740万近く。ですから、それを人数で換算すると4,327円。町長の考えとしては、何か5,000円ぐらいというふうな、出ていないかもしれませんけれども、そのくらいで支給したいというふうな考えがあるみたいであります。町長の公約だから、私たちがどうこうというふうなものではありませんが、今回まで節目でやってきて、いきなりというのもどうかなと思うのですが、その辺で今回、先ほど答弁ありました高齢者の福祉懇談会的なもので意見の集約というか、そういうふうな聞いた中で実施に踏み込むのかなと思いますが、その辺の考え方をお聞きしたいと思います。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) ただいまの敬老祝金の支給方法についてのご質問でございます。 今、武田議員ご指摘のように、これまでの敬老会見ておりますと、本当に参加者が少なくなっております。私は、これまで議員として参加しておりました地元の敬老会も、3分の1も出ないというような状況で、せっかく社協の皆さんとか地区の皆さんがお骨折りいただいても、それが何か大変な無駄になってしまうというような点もございます。もちろん敬老会を活発にしたいという目的で、この敬老祝金を一律に支給したいというものではございません。昔、敬老祝金が一律支給されていた時代と、今の高齢者の取り巻く状況というのは大変違ってきていると思うのです。後期高齢者医療制度というようなこともありまして、負担金を出さなければならない。介護保険というようなこともあって、そういった保険料も払わなければならないということで、大変厳しいような状況で本当につらいのです、高齢者の皆様も。 それで、一方では、今月から配られます児童手当というようなことになりますと、この児童手当だけでも、那須町に全額入れば何億という金が入るというような、一方では面倒を見てもらっている部分もございます。そういった時代に、高齢者の方に少しでも幸せ感を味わってもらうのに、1年に1度ぐらいこういった金額をお配りすることによって、多少予算の中でやりくりで対応できるものであれば、こういった支給をすることによって、高齢者の皆さんに喜んでいただける支給方法が復活できるのかというふうに思って、こういったものを打ち出したところでございまして、今後支給につきましては、先ほど言いました高齢者懇談会というようなことで意見の集約を図って、その意見の集約ができた上で取り組んでまいりたいというふうに思っております。 ○議長(大平侚作君) 武田繁雄君。 ◆14番(武田繁雄君) そういうことになれば、ことしの敬老祝賀会というか、そういうところはまだ未定というようなことであるのかどうか。また、金額的なものをある程度は予測した中での対処をしているのか。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) 私の公約として、いろいろともう既に高齢者の皆様方も、一方では期待しているという方々もいらっしゃるものですから、できればこれからの懇談会の推移、そしてその後に議員の皆様方にお諮りをしてご納得いただいた上、こういったものを改正していければ、今年度から支給できるようなことで取り組んでいきたいというふうに思っております。 ○議長(大平侚作君) 武田繁雄君。 ◆14番(武田繁雄君) 町長の意向と、あとは懇談会的な中で意見がまとまって了解されればというふうには思います。先ほど同僚議員ありましたように、ことしもらえるはずだったというような形の人たちが、昨年で474名、ことしもそのぐらいの人はいるのかなと思いますが、1万円がなくなるときには、3カ年ぐらいかけた中で、近隣町の中での調整というふうなものがありました。先ほど町長から答弁ありましたように、そういうふうにして、その節目に当たる人は四百七十幾らだと。そうすると、もらえなかった人のほうが人数が多いと。だから、平等的なものになれば、いたし方がないかなと思いますが、ちょっといきなりというのもいかがなものかなというふうに感じております。 また、今回から仮に実行されれば、支給関係的なものが、敬老会当日になるかと思いますが、その辺のことは検討されているのかどうか。
    ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) もちろんさまざまな課題がございます。そして、これから議会の了解が得られれば、例えば敬老会を運営している地区の役員の皆様方といった関係者の皆様方とご協議、そして承認をいただいた上で、一番いい最善の方法をとって、至急に実行してまいりたいというふうに思っております。 ○議長(大平侚作君) 武田繁雄君。 ◆14番(武田繁雄君) ここに一律支給が、金額的には別としても、戻るわけであります。ですから、その当時ですると、本当にほとんど8割以上が敬老祝賀会に出席というような形になります。大きな会場を持っているところは大丈夫なのですが、先ほどの適正配置云々的なものの中で、今後敬老会の催し物が、学校がなくならなければ、あと課長からありましたように跡地の学校の利用的なもの、この辺の中で、やはり地元としては大沢小学校ですから、そうすると体育館の利用しかない。ですから、その中で、学校があるうちは大丈夫というような形で、役員になった人は対処できますが、跡地の中での再利用的なものが難しくなった場合というのは、敬老会そのものが、地域によっては主催が危ぶまれるというか、できなくなる状態も検討しなくてはならないのかなというのです。ですから、その辺は時期が来たらというふうなことに返事されるか知りませんが、やはり学校の適正配置と跡地というものの考え方を、ある程度同時に進めていただかないと、敬老祝賀会が地域によっては、本当に開催したくとも開催できない。 そして、また体育館ですから、今までだと学校の机的なものを活用していただいていましたが、人数がだんだん、うちのほうでも名簿にすると130名ぐらいなのです。昨年は本当に3分の1ぐらいだから、全然机というかそういうふうなものは全然不足しなかったのですが、今回仮にそういうふうな全員に一律支給になれば、130人全部ではないけれども、120人になれば、そういうふうな机の、これは地元の問題だと言われるか知りませんが、そういうふうないろんな問題が出てきますので、その辺の対処も考慮した中で対応していただきたいというふうに感じております。 ですから、先ほど学校の仮に廃校になった場合の利用、跡地利用というかそういうふうなものがありますが、学校教育課長はそういうふうな懇談的なものの中で、跡地、仮に廃校というか、適正配置で学校が廃校になるとなった場合の進め方を、どのような形で持っていくのか。 ○議長(大平侚作君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(大島一人君) ただいまのご意見なのですが、地区の説明会の中で課題となってきた意見でございます。やはり適正配置を進める中で、その跡地利用について具体策がないのではないかというふうなご意見等が多数ございました。やはりそれらにつきましても、先ほどからお話ししていますように、地域と対話を重ねまして、どのような形で地域の方が望むのか、そういう意見等を集約した上で、残せるものは残す、廃止するものは廃止していくというふうなことで考えております。 ですから、今後、やはりそれぞれの地域ごとにいろんなニーズがあるかと思います。いろんなご意見がまたあると思いますので、その辺につきましては深くご意見を伺いながら、実施をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(大平侚作君) 武田繁雄君。 ◆14番(武田繁雄君) 済みません。ちょっと学校関係に戻ってもよろしいでしょうか。先ほど学校教育課長からありましたように、地域にとっては大事な問題でありますので、今後の施策の中で十分検討していただきたいと思います。 高久町長には体を大事にした中で、このマニフェスト、6Kプラス1F的なものを、実現に向けた中で頑張っていっていただきたいことを念願して一般質問を終わります。 ○議長(大平侚作君) 武田繁雄君の一般質問は終了いたしました。 ここで休憩をいたします。          休憩 午後 2時47分                                                     再開 午後 2時55分 ○議長(大平侚作君) 休憩前に引き続き再開いたします。 通告5番、9番、尾台一成君。          〔9番 尾台一成君登壇〕 ◆9番(尾台一成君) 一般質問をさせていただきます。 まず初めに、新町長として初めて臨む議会となっておりますが、ご就任に対しまして敬意を払いますとともに、まだ何かと落ちつかない状況の中、大変お忙しい中での議会開催となっております。十分健康に留意され、那須町町政発展のため頑張っていただきたいと思っております。 もう一点は、本定例会より完全一問一答方式に変更されているわけですが、議運の委員長といたしまして若干心配しておったわけですが、前任4人の方の質問を見る限り、それぞれの無難に答弁も含めて、わかりやすく答えやすい一問一答形式にて進行していると思います。後からのご質問の方々も十分に参考にしていただきたいと思います。 それでは、一般質問に入らせていただきます。まず最初に、第6次那須町振興計画の後期基本計画についてでありますが、これにつきましては通告文提出の後に、先般5月28日の全協で素案が示され、9日の全協でもさらに詳細な説明、協議が予定されております。よって、ここでは基本的な考えのみ質問させていただきます。 まず、このハートフル那須プランは、基本構想が2006年から2015年までの10年間、今回示された基本計画は後期の5年間のものです。といいますのは、構想、基本計画とも、前町長佐藤正洋氏の考え方、プランが大きくかかわっているということであります。この点については期間的制約もあり、いたし方ない面もあると思いますが、やはり5年という中期計画であります。でき得れば新町長の考え方、意向、プランが反映されるべき基本計画となるべきと考えますが、時間的制約のある中で、どの程度この素案に新町長の基本理念、考え方、構想を盛り込むことができたのか、この点のみ伺います。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) ただいまの尾台議員の質問に対しましてお答えを申し上げます。 第6次那須町振興計画後期基本計画につきましては、23年度から策定について取り組んでまいりまして、昨年度から準備を行っているというところでございます。全体的には、企画、そして基本計画、詳細計画という3段階を設定した上で順次事務を進めておりまして、現在は政策体系というところに基づいて、詳細設計の段階ということでございます。 本計画というのは、議員ご承知のように、今後5年間の施策展開の指針となるものでございまして、これまでも議員の皆さんや、昨年度設置いたしましたこの基本計画を策定するための懇談会といったところの意見等を踏まえまして、町民の皆さんの目線に立った公約でございますとか、まちづくりというものを実現するために、これからの計画をつくってまいりたいというふうに思っております。 その中で、今までの基本的なものは前町長が掲げたものであって、その中にどれぐらい私の色を出せるかというようなご指摘があったかと思います。もちろん大きなまちづくりの構想でございますから、基本路線というのはそんなに大きく変わるものではないというふうに思っておりますし、前任者のすばらしいところは、私も受け継いでいきたいというふうに思っておりまして、これは踏襲していきたいというふうに思っております。その中で、やはりもう少し私なりのまちづくりの考え方というもの、そして新しい感覚で、少し見方を変えれば、違ったまちづくりというものもできるかなというふうに思っておりまして、そういったことを盛り込んだものが、この間の皆様のお手元に示しました振興計画の素案でございます。あそこに赤く書いてある部分が、私の意向を盛り込んだものというふうに思っておりますので、そういったことでご理解いただきたいというふうに思います。 ○議長(大平侚作君) 尾台一成君。 ◆9番(尾台一成君) 2番目の質問に入らせていただきます。 これも近々の問題となっております、本町の地上デジタル放送に対する対応についてであります。先般、4月、総務省関東総合通信局などの調べによりますと、アナログから地デジに完全移行する2011年7月24日に、県内で地デジを受信できない世帯が日光市、那須町、塩谷町を中心に3,517、うち本町は9地区で1,894世帯であるとの新聞発表がありました。発表は4月でも、調査は1月現在であるので、現況は少し違うと思われますが、それでも本町にとっては大きな問題であります。 国は、難視聴対策として、衛星放送で地デジを視聴できるよう、BSで暫定視聴の対応措置を講ずる予定でありますが、この措置も最長平成15年3月末までであります。本町でも早期対応に着手し、非常に有利な各種臨時交付金事業や辺地債利用を通じ、総額9億2,700万を投入して共同アンテナ、ブロードバンド化、光ファイバー網等の整備を推進し、情報格差の解消に努めているところでありますが、世帯数が世帯数であります。一抹の不安を感じるわけでありますが、現時点での正確な進捗状況と今後の見通しをお教え願います。 ○議長(大平侚作君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長山田正美君) 地上デジタル放送の難視対策としましては、中継局の新設、それから共聴組合による共同受信、高性能アンテナ設置等の対策が実施されるところであります。これらの対策につきましては、国の補助事業やNHKの助成事業がありますが、町におきましても、本年度から共聴組合に対する補助制度を創設したところであります。 しかしながら、町内には全域に難視地区が存在することから、町としましては国や放送事業者に対し、広域的なエリアを対象とする中継局の設置を要望しているところであります。今後も国の補助事業や放送事業者の助成事業の動向を見ながら、対策を実施してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 尾台一成君。 ◆9番(尾台一成君) 再質問をさせていただきます。 資料あるいは調査によりますと、平成20年4月現在で本町の光ファイバーカバー率が63.2%、通信事業者による整備済み区域が6,015世帯、未整備区域が3,499世帯、これを平成21年から平成22年、継続事業であるいは繰越明許で執行するわけですが、総務省発表の1月現在の1,894世帯の数字とはちょっと差異が、時期的なずれがあるわけですが、この差異はそれほど今の時点では大きくないのかどうなのか、この点を伺います。 ○議長(大平侚作君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長山田正美君) ただいまの質問ですが、答弁のほうをちょっとまとめさせていただきますと、地上デジタル放送の対策と光とは別枠で考えていただければと思います。過日お話ししました光のほうの対象世帯数については、あくまでも光の敷設、そちらのほうの世帯でありますので、今回マスコミ等で出ました数字につきましては、地上デジタル放送の難視聴地区の戸数であります。そういうことで実際数字の差異が、今比べることはできないかと思います。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 尾台一成君。 ◆9番(尾台一成君) この場合、LANコストの配線を、IRU方式と言われる方式で行われるわけだと思いますが、6月の現段階で本町の光ファイバーカバー率が約70%、本年度中に計画します辺地債を利用した大沢と高津地区が終了すると、未整備地区が30%から7%になるということだと思いますが、この7%の世帯数と地区名がわかりましたらお願いします。 もう一つ、また残った未整備地区の見通しと計画をお願いします。 ○議長(大平侚作君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長山田正美君) ご質問のほうは、地上デジタル放送ではなくて、ただいまのご質問ですと情報基盤整備で光の敷設のお話のほうになるのですが、通告でいただいているのは地上デジタル放送の質問でありますので。ちなみに、今お話しいただいたところは、地区的には高津地区とか大沢地区が集落名としては対象になる地区です。具体的な世帯数は、またこれからの敷設の段階で出てくると思いますが、今の考え方としては以上です。 ○議長(大平侚作君) 尾台一成君。 ◆9番(尾台一成君) 3番目の事業仕分けの実施について伺います。 これも恐縮なのですが、新聞発表によりますと、4月中旬から下旬にかけて県内栃木市を除く26市町を対象に行った事業仕分けについてのアンケートで、町長は他6市町とともに、時期は未定ながら、本年度中に実施したいという意向を示しています。事業仕分けについては、県内では昨年10月に足利市が実施し効果を上げておりますが、全国的に見ますと、平成9年12月末現在で、足利市を含めて実施自治体は46自治体となっています。 事業仕分けとは、要約いたしますと、まず必要か。必要なら、民間か行政のどちらが実施すべきか。自治体が実施する場合、どう改善すべきかの3段階を、外部の仕分け人と行政担当者が議論し、判断するものでありますが、その手法には幾つかのスタイルがあります。例えば例を挙げますと、仕分け作業に市民が参加する形、あるいは市政策評価員などの市民も作業に参加する形、事業仕分けの前段として、所管の主要事業を点検する事業評価を導入する形などでありますが、現時点での町長に具体的な考え、構想がありましたら伺います。 ○議長(大平侚作君) 町長。 ◎町長(高久勝君) 尾台議員の質問にお答えをしたいと思います。 事業仕分けにつきましては、新聞等に掲載されたとおりでございまして、町としてもどういった形で取り組むかということで、ああいったお答えを新聞にはしたところでございます。事業仕分けと申しますと、今尾台議員がおっしゃられたように、外部の仕分け人と行政担当者が事業の一つ一つを議論して、おっしゃられたように必要かどうか、必要なら民間がやるべきか、それとも行政がやるべきか、どちらを判断するかということ。また、自治体が実施する場合、どう改善すべきかと、こういうものを判断するもので、行政全般を新たな観点から見直す一つの手法として、ある組織が提唱したものだというふうに私ども理解しているところであります。 本町においても、事務事業の事業評価というものを、実はこれまでにも平成19年度から実施している。これは内部監査というような形ですが、こういったものもございます。こういったことも含めまして、今後さらに内容の充実というものを図っていきたいというふうに考えております。いずれにいたしましても、事業仕分けの実施につきましては、事務事業の事業評価資料を十分に検討した上で、今後慎重に判断してまいりたいというふうに思っています。 ○議長(大平侚作君) 尾台一成君。 ◆9番(尾台一成君) 事業仕分けにつきましては、構想日本という非営利民間シンクタンクの団体がありまして、そこに委嘱をすると、そこで作業をお願いするというのが多いようですが、導入する効果あるいは理由ということに対しましては、経費の削減、政策形成過程の公開による市民の参加意識、事業に対する行政の説明責任の徹底、職員の意識改革の推進、それらが挙がっています。 足利市についてですが、これは例として参考にしてもらえばいいと思うのですが、60事業を去年の10月に仕分けいたしまして、2事業を廃止、35事業を見直し、これによって2億3,000万を捻出。ことしの3月に家庭ごみ収集運搬業者選定に条件付一般競争入札を導入いたしまして、これの二、三社、5億円だった契約料を4社で3億2,000万と、年間で1億8,000万を削減したという実績があります。もちろん財政規模が大分大きく違いますので、一概に参考にはなりませんが、このようにやりようによっては大きな効果が期待できるということを申し上げて、一般質問を終わります。 以上です。 ○議長(大平侚作君) 尾台一成君の一般質問は終了いたしました。 △散会の宣告 ○議長(大平侚作君) これをもって、本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 ご苦労さまでした。                                (散会 午後 3時12分)...